山口かおる
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三軒茶屋で… – 山口かおる
駅前の交差点 商店街を抜けて裏道のアパートも 今は白いカフェ思い出は風の中 激しい恋心若さゆえといえばそれまでだけどあゝあてのない足音を待ちわびて暮らした世田谷(せたがや)線の電車の音に かき消されたさようなら夜明けまで泣いていた 三軒茶屋で… 眩(くら)むよな昼下がり ひとりで産むと決めてドアを閉めアパートの鍵を返したのもう二度と恋なんてしないとつぶやいた若さゆえといえばそれまでだけどあゝいくつ…
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悪女のララバイ – 山口かおる
天使よりあどけなく 悪魔より気まぐれその胸に二人の お前がいるのなら俺に勝ち目はないさ 部屋を出てった あなたララバイララバイ ラララバイララバイララバイ ラララバイララバイは子守唄じゃない 眠れやしないものあなただけなのに投げつけたため息は濡れてナミダ色 何もかも忘れたい 過去なんかきっぱり木枯らしに吹かれて 迷子になってたのいつかあなたの胸に帰り着いたの わたしララバイララバイ ラララバイララ…
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ふた情け – 山口かおる
あんたの優しさが また罪つくり心の棲み処は わたしじゃないはず別れがいつの日か 待ち伏せしても一途に惚れぬけば それでいいからいいこといっぱい あったけど落ち逢う夢が なかっただけさあんたが好きで あんたが嫌いもっと嫌いは ふた情け 男のずるさなど 解ってたけどうす眼で知らん顔 演じていただけ女は咲き時と 散り時があるいつかは返り咲き すればいいから悲しみいろいろ あったけど出逢えたことが 人生な…
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三行半のブルース – 山口かおる
二人暮らしたアパートにほかのだれかの残り香としどろもどろの言い訳に 三行半のブルースよ 生まれたばかりのあたしさえ捨ててもいいと思うほど恋に値打ちがありますか 教えて欲しい お母さん 苦労知らなきゃ やわになるやわじゃ世間で苦労する合わせ鏡の人生に 三行半のブルースよ 別れ話を突きつけて心ためしたバチでしょうか抜け殻なのよあの日から 戻ってきてよ ねぇあんた 人気の新着歌詞 アダルトモード …
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夜は眠れなくて – 山口かおる
女は世話焼く 幸せ夢を見てあんたはいつでも アホな夢を見るついていけへん もうあんたにはほなね もうエエ 知らんがな なんや夜は眠れなくてあかん夜は眠れなくてあの日別れた あんたが浮かぶんや どろどろなるまで 飲むほかしゃあないねどろどろなって 今夜も眠るんよ 強気で生きても 女は弱いもの最後はあんたが きっと笑うやろしんどなっても もう負けへんであたし意地でも 忘れたる なんや夜は眠れなくてあか…
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あなたを奪いたい – 山口かおる
坂の上から見た街は輝く宝石が滲んでたあなたの全てを 奪いたくて抱かれた あの日 この身が朽ちても あなたが好き耳元で囁くの 愛をねだり 心をねだり魔性の夜に あなたを落としたい夢をねだり 指の先まで このままずっと 離さない 雨で霞んだハーバーライト上手(うま)く歩けない振りをして濡れた唇 重ねたまま目覚めた あの日 行方の見えない 恋でもいい情熱は消せなくて 愛を奪い 心を奪い魔性の恋で あなた…
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旅立ちの街 – 山口かおる
手のひら止まる 雪の花溶けてゆくのが 悲しくてひとひら小雪 捕まえる線路づたいの 細い道愛は雪のように 消えてゆくけど優しい人の温もりは ひと駅ごとに積もるでしょう明日へ あなたの声が聴こえる 旅立ちの街 淋しさつのる 冬景色遠い灯りが 恋しくて窓辺に身体 投げ出して夢であなたを 抱きしめるやがて春が来れば 花は咲くけど想い出よりも美しく 咲く花なんてないでしょうさよなら 言わない愛を許して 旅立…
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ガラスの薔薇 – 山口かおる
恋は赤い ガラスの薔薇儚く 砕け散って消えた愛を 探すけれど零れ落ちる 涙もない雨よどうか あの人を返して低い雲よ あの月を どうぞ隠してよ 雨に散った ガラスの薔薇差し出す 棘も無くし色褪せずに 眠るのです咲いたままの 心抱いて愛に泣いて 死ねたなら幸せ二度と触れぬ 温もりが 雨に砕けても 雨よどうか あの人を返して低い雲よ あの月を どうぞ隠してよ 人気の新着歌詞 アダルトモード –…
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圭子の夢は夜ひらく – 山口かおる
赤く咲くのは けしの花白く咲くのは 百合の花どう咲きゃいいのさ この私夢は夜ひらく 十五、十六、十七と私の人生暗かった過去は どんなに暗くとも夢は夜ひらく 昨日マー坊 今日トミー明日はジョージかケン坊か恋ははかなく過ぎて行き夢は夜ひらく 夜咲くネオンは 嘘の花夜飛ぶ蝶々も 嘘の花嘘を肴に 酒をくみゃ夢は夜ひらく 前をみるよな 柄じゃないうしろ向くよな 柄じゃないよそ見してたら 泣きを見た夢は夜ひら…
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喝采 – 山口かおる
いつものように幕が開き恋の歌うたうわたしに届いた報らせは 黒いふちどりがありましたあれは三年前 止めるアナタ駅に残し動き始めた汽車に ひとり飛び乗ったひなびた町の昼下がり教会の前にたたずみ喪服のわたしは 祈る言葉さえ 失くしてた つたがからまる白い壁細いかげ長く落としてひとりのわたしは こぼす涙さえ忘れてた暗い待合室 話すひともないわたしの耳に私のうたが 通りすぎてゆくいつものように幕が開く降りそ…