小林啓子

引き潮 – 小林啓子

引き潮 満ち潮 月は満ち 月はかげり
心は波になる 心は音になる
心は夜になり そして消える
長い夢を見るために 長い夢を見るために

かぎろい 花の雨 春はまためぐり来る
吹雪にとざされて 言葉もなくしたころ
季節に身をまかせ そして生きる
春の数をかぞえては 春の数をかぞえては

舞姫 歌姫 再びはないものを
過ぎし日に思い馳す いつの世も同じように
時代の片隅に 忘れ去られ
やがて土になるだろう やがて土になるだろう

引き潮 満ち潮 月は満ち 月はかげり
心は波になる 心は音になる
心は夜になり そして消える
長い夢を見るために 長い夢を見るために

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風は山から降りてくるレタスのかごをかかえて唇はくびれて いちご遠い夜の街を越えて来たそうなうちは比叡おろしですねんあんさんの胸を雪にしてしまいますえ風は琵琶湖に

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ストーカーと呼ばないで あなたが 好きなだけストーカーと呼ばないで あなたを見てるだけ通勤電車の 同じ車両 幸せな 毎日砂を噛むよな 私の暮らしに 明るい日が差

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