宮川愛李

凪ぐ – 宮川愛李

目を閉じてみてあなたは遠くて
8月のささめ
そんな夜を思い出して
恋をしてまたねがただ辛くて 影は解けて落ちた
僕は歩けずに

夏を羽織ればあなたは可憐だ
晴れ渡る空の果て
胸を掠めた風の冷たさに
うだるあなたを思い出して

夢見せてよ やるせない僕の腕を掴む花びら
泳げないの 迎えに行くから
このまま連れて行ってよ
夏のせいで 味のない恋をしても苦いもんな

恋をして気付いた 過ぎる時は
氷の様に溶けて 僕は言えなくて

涙拭って夏をそっとイメージして
何度だって飲み干しては
虚しいのが ただ孤独なのが
息をするより辛くて

嘘みたいだ 輝くステージで
泣いてた僕にとっては
戻れないの?迎えに行くから
先に眠らないでよ
ロマンチックで悲しいフリをしても 溢れそうだな

あなたがもし 嘘をついても
笑えないくらい美しいんだよ

夢見せてよ やるせない僕の腕を掴む花びら
泳げないの 迎えに行くから
このまま連れて行ってよ

嘘みたいだ 輝くステージで
泣いてた僕にとっては
戻れないの?迎えに行くから
先に眠らないでよ

夏を待って新しい日を生きてもみたいもんだな

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