宝木まみ

  • 鳴門海峡 渦の道 – 宝木まみ

    海峡渡れぬ うみどりがはぐれて一羽 空を舞う気まぐれあなた 見るようでここまでおいでと つぶやいた未練 未練 未練 未練をどこに捨てましょうか鳴門海峡 渦の道 女の胸には 海がある恋しさ憎さ 渦を巻く倖せなんか いらないの激しく抱かれる 夢を見た女 女 女 女を生きて死にたいから鳴門海峡 渦の道 果てないデッキに たたずめばいのちの炎 揺らめくの背中を風に ふと押され未練が海へと 身を投げるあなた…

  • おんなの嘘 – 宝木まみ

    好きな男が 出来ましただからあなたと これきりと別れた夜も 雨でしたしとしとと しとしとと 空も心も泣いてますおんなの嘘は おんなの嘘は惚れた男の ためなのよ いつも男は 渡り鳥飛んでゆきたい 空(ゆめ)がある止まり木なんて 邪魔なだけズキズキと ズキズキと 今日も心が痛みますおんなの嘘は おんなの嘘は忘れられない 傷なのよ 痩せた噂を 聞いたならきっとあなたは 逢いに来る悲しみ隠す 赤い紅しとし…

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