安月名莉子

かたち – 安月名莉子

歌声の止むときは運命の終わり
そうとだけ決めていた 故はわからない

金色も褪せるほど 焦がれてるのに
憧れの輪郭は遠ざかってくみたい

あふれるよ ほら掌
握り返してくれ

痛みと痛み取り替えよう
糧にするんだ 落花のかけら
すべて傷ついて僕は象ってく 形になる
目覚めの先で
行こう ずっと 響かせよう

一歩目を刻んだのは昔日のとき
気づけばもう足跡は霞んだ連なり

とこしえのゆりかごはまだあたたかい
闇のなか踏み出せば肩ごしの未来

この身がこの身を焼いても
抱(いだ)いてもがくんだ 呪いの在り処
燃やせ何度でも僕は立ち上がる 喉震わす
声ある限り

名づけてくれ ほら 旅の果ての闇
最後ではない
きっと続くから
ずっと向こう側
必ずその先へ

変わり変わり果て目指すよ
躍る心が 消えないから
誰も知り得ぬ光が
呼んでいる 僕を待ってる
また会えるまで

痛みと痛み取り替えよう
糧にするんだ ぜんぶのかけら
燃やせ 傷ついて僕は象ってく 形になる
目覚めの先で
行こう ずっと ついてこいよ

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はいてはすう – 安月名莉子

二重になったガラス窓に少しずれて重ならないアホ面テレビの音は聞こえない 換気扇と遠くのうしかい座さよならジャンクスイーツプリンのカップ転倒 バウンドして落下私み

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