天野月子

  • 恋 – 天野月子

    今日は燃えないゴミの回収日朝の7時に目覚ましリンリンリンシャワーを浴びて薄化粧する何食わぬ顔して挨拶しよう 鍵穴の音に耳を澄まして(深呼吸 深呼吸)ドアノブを回す指を感じて(エスパー エスパー)3秒後からこっそりつける(ミステリー ミステリー)10秒だけのランデヴーゴミ捨て場までのランデヴー「おはようございます」 センチメンタルな恋は卒業しなきゃあなたに似合う女にならなきゃ預かっていたペリカン便 …

  • 青紫 – 天野月子

    Frosty Rain 霞んでしまう 零れてしまいそうなブルーFace to you あなたが見えない 鈍色に染まる空 あなたが眠りにつく頃わたしの目覚ましは鳴り始めるSo, I don’t know your daily style.てのひらで確かめ合えないRemotion あなたの照らし出す世界の裏側でわたしはあなたを映す鏡 You go first Frosty Rain 霞んで…

  • ゼロの調律 – 天野月子

    壊れた機械は夢を見ている永遠に醒めぬ時間を奏でて あとどれくらいの夜を紡げばあなたを照らす ひかりになれる 手を解かないであなたを追って 逃げたくなるからせめてやさしい そのぬくもりに 抱かれて 咲かせて Just call my name (I wanna be there with you)So call my name (I wanna be free so free.)散りゆくひとひらを …

  • 月 – 天野月子

    金色の雨が落ちる溜息は白く浮かぶ 話し込んでたアカルイミライは街頭の中虚ろいでいく loser歪んだ心の襞に深く刺さった月わたしを責めればいいglaring錆びつき剥がれた夢が高く積もった夜わたしを照らせばいい 見上げてる顎のライン欠け落ちた月のカーヴ コンクリートのビルの谷間から君と暮らした街を想った loser愉快な大人の群れに重なり合ったまま汚れていくのだろうglaring悴む指を銜えて爪を…

  • 聲 – 天野月子

    たとえば海の底で あなたが生きてるのならわたしは二本の足を切って魚になろう 深みへ堕ちるほどに あなたが近づくのなら果てない闇を彷徨う陰になってもいい 艶やかに漂うわたしの陽炎叶わない現実に溺れていただけあなたはいないわかっているわかっている 昇る昇る太陽がわたしの場所を浄化する青く刻む刻印を温い温い風がさらっていく たとえばこの言葉が あなたに届くのならばわたしの声帯を取り上げて捨ててもいい 鮮…

  • 蝶 – 天野月子

    地下に潜り穴を掘り続けたどこに続く穴かは知らずに土に濡れたスコープを片手に君の腕を探していた つぎはぎの幸せを寄せ集め蒔きながら君の強さに押し潰されてた 焼けつき焼けつき剥がれない掌の跡ちぎれた翼で朱く染まる雲間を裂いて上手に羽ばたくわたしを見つけて 繭に籠もり描いた永遠はどこに芽吹き花開くのだろう朝はやがて闇夜を連れ戻しわたしの眸を奪ってゆく 月灯り手探りで重ね合い縺れては君の在処になれると信じ…

  • 鮫 – 天野月子

    ひからびた水槽低く泳いでみせてたあなたから煙たがられる気がして ただ「飽きた」たった一言わたしに伝えて捨てるならあるべき場所へ放して わたしならあなた無しでも歩いて行けるはずあなたの目を殺めた誰かと違う 惜しみなく愛して惜しみなく憎んであげる変われない形があるなら心を溶かしましょう晴天の淵から大粒の嵐が降りた鮫のように急カーブ切ってくわたしをどうか笑って 大切な誰かを庇う緊急ニュースはありのまま報…

  • HONEY? – 天野月子

    赤いキャンドルチープな夜の匂いふざけてみせて笑った顔が好き このままいよう ゼリーみたいに溶けてあなたといよう 透明なカタチ だって今のわたしを誰よりもキレイにするのは あなたしかいないでしょう? 言葉なんていらないのSo, I hope this pure feeling never endsHoney?甘えてるあなたを 抱いて 抱いて 抱いて どこか遠くへ行きたくなったの? Freedom s…

  • BOGGY! – 天野月子

    あなたが喉に引っかかって取れないから小骨専門の町医者にかかる日々 保険がきかなくて わたしの財布は泣く「来週火曜日 またお越し下さい」 あなたにそっとわたしはそっと お近づきになりたいあなたはちょっとやそっとじゃきっと しっぽを見せてくれないの緑色の薬を呑んで この鼓動を沈めるあなたはまだまだ遠いショーケースの人 「今日から薬の治療はやめましょう」繋ぎ止めてた欲望が渦巻く あなたとそっとわたしはそ…

  • B.G.-Black Guitar+Berry Garden- – 天野月子

    させないつもり してないつもり体温のブランケットこっち見ててよ そのまま見てて あなたの黒い その瞳で寝息 立てるまで この手を決して ほどかないでねもう夢中 まだ夢中 ドリーミング アワー「さよならしよう」 「なんて言ったの?」 聞こえないふりをしてたこっち見ないで はちきれそうなの これ以上 何も言わないでずっと 知っていた あなたが 電話に出ない理由壊れてく 崩れてく ドリーミング サンデー…

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