大木あつし
待ちぼうけ港 – 大木あつし
最終フェリー 着いたのに
あんたは今日も 戻らない
男はどうせ 気まぐれ鴎
どこの港で 誰といる
私いつまで 待ちぼうけ
涙がじんわり 沁みる港町
桟橋見える アパートで
かれこれ二年も 暮らしたわ
男はどうせ 嘘つき鴎
今度こそはと 信じたの
ばかねあきらめ きれなくて
潮風ひんやり 沁みる港町
抱かれた夜の 幸せを
返して欲しい もう一度
男はどうせ 情なし鴎
何も言わずに 飛んでった
愚痴は言わない はずなのに
涙がじんわり 沁みる港町
最終フェリー 着いたのに
あんたは今日も 戻らない
男はどうせ 気まぐれ鴎
どこの港で 誰といる
私いつまで 待ちぼうけ
涙がじんわり 沁みる港町
桟橋見える アパートで
かれこれ二年も 暮らしたわ
男はどうせ 嘘つき鴎
今度こそはと 信じたの
ばかねあきらめ きれなくて
潮風ひんやり 沁みる港町
抱かれた夜の 幸せを
返して欲しい もう一度
男はどうせ 情なし鴎
何も言わずに 飛んでった
愚痴は言わない はずなのに
涙がじんわり 沁みる港町
馬鹿な 馬鹿な 馬鹿な奴と 人に云われてもあなただけを今もずっと 愛し続けてるこんな別れは 信じられないよたとえ嘘でも俺の 胸に甘えてたあの日が今でも 甦るたび
泣けとばかりに 冷たい雨が俺の背中を 激しく叩く惚れちゃならない 人だから遠く離れて 来たけれど忘れられない 面影にあゝ 男未練の 涙雨夜明け間近の 港に一人出
ワルいひとね あなたズルいひとね あなた甘いことばで その気にさせるからよ夜空の星を あげるからあなたの愛を ひとりじめ香水を ふりかけたならふたりは 夢の世界
やがて夜が来る シルエットくちびる離した時の つめたいしぐさいつか別れると 思ってた誰かの影が ちらつく星空またひとつ しあわせにげたまたひとつ あしたがきえた
あなたの匂いが 今もまだ髪にうなじに 残りますあきらめた はずなのになんで面影 また浮かぶ また浮かぶ…未練の涙か 音もなく雨が降ります あなたを連れて離しはし
私の過去なら 尋(き)いても無駄よホントのことなど 言わないからと長い髪を かきあげながら見せる笑顔が どこか淋しい 名前は夏子ほ ほ 蛍 酒場のホタル今夜も漂
別れ話にうなずく わけがないじゃない行くなら私の 心も持ってって明日(あした)からひとりで 生きろと言うのあなた失くしたこの部屋で この街で抱いてくれてもいいの