大原ゆい子

  • Clover – 大原ゆい子

    閉ざされた 心の中連れ出したのは この手だった携えたすべてで守ると 誓った 一人では歩けない 世界で出会えたあなたといたから 強くなれたよ 陽だまりで僕たちはありのまま笑い合うそんな日が続くように当てない道へ 旅がはじまる 嘘のない 前向きさに背中押されていた毎日気がつけば 本当の自分を見つけた 手に入る幸せが どんなささやかでも力になれるなら あなたにあげたい 言葉に表せない 僕たちを結ぶもの根…

  • 想風 – 大原ゆい子

    淡く揺れなびく風 密かに伝えて幾代の願いを 纏う一夜(ひとよ) 思い寝の夢じゃなく 結ばれるのなら人を欺くこと 厭わないほど 光り遮るもののない空仰いで月の下で貴方を想い踊る 強く 願えば願うほど色を変えていくの 儚く灯して 美しい姿で 貴方の胸に抱かれる日がくると信じて咲く花よ目の前の日常が変わろうと 心は虚わずに夢にみた景色の中に いつか芽吹いて 淡く揺れなびく風 密かに伝えて幾代の願いを 纏…

  • ムスビメ – 大原ゆい子

    思い出の色に染めた頬をあなたに見られたなら隠していたこの気持ちも届いてしまいそうで 臆病な心は捨てたはずなのにあなたの前じゃあの日から変わらない想い私のままで待っていたよ 点と点が繋がる時にあなたの胸にいさせて埋まらない隙間を抱きしめて愛し方は手探りでも温めてあげられるから なんでも出来てしまうあなたに私は敵わなくて少しずつでも近づけるように歩き続けていたんだ 目の前に見えているのにまだ触れられな…

  • ハマボウの花 – 大原ゆい子

    ハマボウの花 無邪気に揺れている賑やかな彩り いつもの散歩道 君の後ろで 小さな隠れんぼすぐ見つけてくれる そんな気がするから 陽だまりの中で 僕らいつまでも 追いかけっこ 転がってビー玉みたいな日々よゆるやかな坂道の先には何があるのかな 例え話を 地図みたいに広げて宝物の在処 一緒に探してる 木漏れ日のように掴めないもの 追いかけっこ 転がったビー玉に写る空よ 全てを閉じ込めて僕らの夏の思い出を…

  • はじまりの夏 – 大原ゆい子

    短い影を抜けて はしゃぐ鳥の群れ追いかけて追い越して まるで僕らのよう 夏がきたと告げるように波は光り 空を照らすなんてことのない日さえ キラリキラリ輝く 数えきれない約束を 交わした太陽の下眩しくて 見えない明日まだ はじまりの夏 サドルが熱い日には 立ち漕ぎ自転車本当は一秒でも早く着きたいから 風がそよぐ丘の上で二人今日も 相変わらず火照る頬を覚ますように街を眺めていた 夕立の雲を見つけて 雨…

  • まっすぐ – 大原ゆい子

    目が合うずっと前からまっすぐ見ていたのよ 昨日までの教室とはちょっと違う気がする理由世界中で2人だけ知っている秘密ごと 空色のハンカチは 今日もポケットの中もどかしそうにしてるよ 目が合うずっと前から まっすぐ見ていたもの届いてしまいそうな間際で何度も言葉にして 私なりのカタチで想いを伝えてきたからねぇ これからは素直なままで受け取ってみて 刺激的なラブストーリーちょっと背伸びして見るけどいつもの…

  • 継承の唄 – 大原ゆい子

    木々の騒めき 息を潜めて互いの名も知らぬままに この身を委ね茂みの奥の微かな木漏れ日はどこか母の温もりのよう 古人(いにしえびと)の 残した性よ刻まれた胸が疼いている 声よ 木霊よ今望む 言葉を聞かせて霧の向こうへと進んで彷徨いあう前に せせらぎの夢 汲み取り浴びて木の葉の船 揺らす水面 孤独に沈む雨風たちと 変わらぬ移り気で泥にまみれた心洗う 遠く滲んだ 追憶の中忘れかけた想いを見つけた 声よ …

  • 遠くの子守の唄 – 大原ゆい子

    産声を響かせて遍く世に知らせよ天からの授かり物数多の命の中 森を燃やす赤子は抱かれ眠る夜もなく力と引き換えにして愛に触れられず 眠れ眠れ 母の声子守唄に託して閉じれ閉じれ 呪いだけ覚めずに眠れ 眠れ 小さな町に生まれた可愛い赤子にまた天からの授かり物食うに困らぬ知 雲の上 気まぐれに与えた力の未来を見ている 眠れ眠れ 神の子よ災いをさけるように人の子の心から離れぬように 眠れ 定めを受け入れよ涙は…

  • 風見鶏を探して – 大原ゆい子

    雲を追うように 示す風見鶏はでこぼこ道 案内しているきっと知っていた 岬の向こうには踏み出してもいい もう時が来たのと 駆け上がる 息は空 鈍色を飛ばして鮮やかな景色にも 今は君しか見えない 波の音に生まれた風 背中を押してゆく 君のもとへ 君のもとへ 海の香りも 春を纏っていく時が経つことを 忘れないように キラキラと滲みゆく日の光はなぜかいつもより美しく見える今が愛おしい 波の音も風の声も 通…

  • 祈りの唄 – 大原ゆい子

    行き先を迷う者へ星斗(せいと)のひかりを耕した土の声生命(いのち)のはじまりに 荒野の憂いも 流す雨を給う 大地の一粒に捧げよ 感謝と祈りを この身を永久(とこしえ)に委ねた現世(うつしよ)の悲しみも憎しみも全て無駄にはならず 大地の一粒に捧げよ 感謝と祈りを 生きとし生けるものよ御霊の遺産たちよ僅かな糧と望み分かち合う誓い 大地の一粒に捧げよ 祈りを 大地の一粒に捧げよ 感謝と祈りを 人気の新着…

Back to top button