夏木綾子

  • 男だんじり – 夏木綾子

    男だんじり 岸和田育ち響く太鼓に 身が躍る試験曳きから 命を張って唸(うな)るだんじり 一気に走るこれが男の ソーリャ 祭りだぜ 男だんじり 後(あと)へはひかぬ朝の曳(ひ)き出し 血がたぎるここが一番 前梃子(はなてこ)持って燃えろだんじり 大屋根(おおやね)さばきこれが男の ソーリャ 祭り唄 男だんじり 男の祭り今日の宮入り 晴れ姿ここが最後だ 命を懸けて走れだんじり 小半坂(こなからざか)を…

  • 北旅愁 – 夏木綾子

    北の岬の 日昏れは早く沖にチラチラ 灯りがゆれるあれは漁火 イカ釣り船かおんなごころの 恋の炎(ひ)かあなた忘れの 旅だから飲めぬお酒を 少しだけあなた飲んでも いいですかおんなひとり おんなひとり夢も凍える 北旅愁 風が身を切る 岬の町はあなた生まれた 故郷ですねひとり訪ねる 私の胸は鉛色した 冬の海潮の香が 沁(し)みこんだ障子開ければ 夜半の雨みぞれまじりの なみだ雨おんなひとり おんなひと…

  • TONBORIとんぼ – 夏木綾子

    ひとり待つ身の 淋しさなんてあんた縁ない 話やねそうやゆうべも 誰かの膝で羽目を外して 朝帰りあんた…あんた… 浮かれとんぼの昼の月あんた…あんた… 何処でかくれんぼ憎みきれへん 男(ひと)やから今もあんた よう捨てん 街は日暮れて 灯りが点りゃ気もそぞろに 浮かれ足やっぱ今夜も ミナミの空へ羽根を広げて ひとっ飛びあんた…あんた… 浮かれとんぼのあかんたれあんた…あんた… TONBORIとんぼそ…

  • 情炎川 – 夏木綾子

    炎渦巻く 情炎川(ひのかわ)は倫(みち)にはずれた 恋地獄死ぬも生きるも ふたりならいいのよこのまま 連れて 連れて逃げてよ明日が見えない 一途な恋に命果てても 悔いはないおんな織りなす おんな綾なす 命彩(いろど)る恋模様 闇を貫き 火柱が翔(か)けて夜空を 焼き尽くすあとへ戻れぬ ふたりならいいのよこのまま 連れて 連れて逃げてよ命燃やして 心焦して恋の情炎川(ひのかわ) 渡りますおんな織りな…

  • 夢花 – 夏木綾子

    心と心 つなぎあい今日という日を 生きようよそれぞれ人の 心の中の哀しみ苦しみは 違うけど夢は捨てないで 夢をあきらめず明日に向かって 歩こうよ夢が咲かせる 花がある心に花を 咲かそうよきれいな花を 命の花をきっと明日は 咲かそうよ 果てなく遠い この道を歩いて行くのは つらいけど信じる道は 未来につづく希望と言う名の 白い道うしろ振り向かず 涙ふり捨てて笑顔を忘れず 歩こうよ人の出会いに 感謝し…

  • 泣かさんといて – 夏木綾子

    夜にはぐれた 堂島すずめ雨にうたれて 泣いてますあほやねん あほやねんあんな男に 惚れたがあほや泣かさんといて 泣かさんといて雨の大阪 通り雨 二人通った 馴染みの店も今日を限りに 店じまいあほやねん あほやねん私ひとりが とり残されて泣かさんといて 泣かさんといてこころ濡らすな 露路しぐれ 待って甲斐ない あの人やのにはなれられない 北新地あほやねん あほやねん私飛べない 止まり木すずめ泣かさん…

  • 海峡の雪 – 夏木綾子

    私の夢が 消えてゆく船の明かりも 波に消えてゆくひとり海峡 見送る寂しさを知っているのか 濡れかもめ愛の深さに 哭くばかり心に吹き込む 風が‥雪になる ひとりの冬は 寒すぎる想い届かぬ 北の港町息を吹きかけ 両手をかざしても燃やす暖炉の 頼りなさ雪が深々 降るばかり海峡岬は 今日も‥冬の色 あなた私の 命の恋塒(ねぐら)飛んでゆきたい ゆかれない追ってゆけない 波の果て翼も涙も 凍る‥雪の海 人気…

  • 綾子ONDO~夢を着飾る蝶になれ – 夏木綾子

    右手左手 パっと手を出せば花が咲きます この舞台夢を着飾る 蝶になれさあさ皆さん ご一緒に ソレ綾子ONDOに のせまして ア、チョイと心ひとつに ソレシャンとシャシャンと 手拍子を 今日の出逢いに 感謝を込めて天に響けと 唄います綾子演歌の イキのよさ さあさ皆さん ご一緒に ソレ綾子ONDOに のせまして ア、チョイと心ひとつに ソレシャンとシャシャンと 手拍子を 雨や嵐を エンヤコラ越えて演…

  • この手はなさず – 夏木綾子

    あなたのあとから はぐれぬようについてゆこうと 決めた恋夢を見るのも ふたりです涙こぼすも ふたりです長い人生 道程(みちのり)をこの手はなさず この手はなさず ついてゆく 明日(あした)の倖せ どこかにあるさ探し続けて 行こうよと言ったあなたの その言葉何も言えずに 頷(うなづ)いたつらい昨日は 振り向かずこの手はなさず この手はなさず ついてゆく たとえば小さな この花だってそうよひたすら 生…

  • 天草ひとり – 夏木綾子

    想い出ばかり 訪ねる旅は今日で終わりに 終わりにします島を繋いだ 五橋の空を鴎一羽が 啼いて飛ぶまるで私の 寂しさ知って泣いてくれてる 天草ひとり 両手に余る 幸せくれた数えきれない 優しさくれたそんなあなたは 添えない人と言って聞かせた 旅なのに今もあなたを また恋しがるなみだ旅です 天草ひとり 寄せくる波よ 哀しみつれて沖へ流して 流してほしい弱い私を 叱ってくれる﨑津教会 鐘の音未練ごころを…

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