ちぎれ雲に 触れられそうな 山あいで
麓の街 太陽の暈 注いだ
列車の窓 コーヒーの湯気 きみの髪
最後のような 最初のような キスをした
煌めく 雲の彩
淋しさに 胸おどる
風に揺れる 浅緑の針葉樹
陽射しがぐっと弱まり 急に暗くなる
湖のまわりに潜む運命に
見つからぬよう 息を殺し 歩こう
静寂に ポツリと
雨粒が 線を引く
絡まり あざなう
人と人 影と影
天気雨がぼくたちをいざなう
波紋が輪を拡げて虹になる
静寂に 雨降る
苦しさに 胸甘く
絡まり あざなう
人と人 影と影
灯りが点き 二人の影 傘の下
最後のような 最初のような キスをした
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