十明
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ねばーえばーらんど – 十明
大人にならない国を二人でつくろう昼も夜も閉め切った部屋で ただ君が奪ったものをひとつずつ返すだけ 失うことが怖いならなにも持たなくていい君以外は 遠くへと飛ぶやり方を忘れたっていい眠らなくていいここにいれば平気よ 大人になれない二人は夢でもみているよう日々も時間も歪みはじめた ただ君が壊した心を少しずつ手放して 意味のないことをしっている終わりも始まりもそれでも離さないどうかまだ 遠くへと飛ぶ重い…
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ねぇねぇ先輩 – 十明
長いまつ毛を伏せている上履きの先を見ている否定されずに生きてきた優しいだけの言葉くるぶし丈の靴下 ずっと見てたの気持ち悪いでしょこっちを見てよ最後の呪い ねぇねぇ先輩心臓ちょうだい痛みも全部背負い込んであげるよねぇねぇ先輩卒業しないで思い出なんかにしないで 全部あなたのためだって教えなくちゃダメみたいね気づかない振りをしていた手首の白い線とお揃いの制服 ずっと見てたの苦しかったの季節外れの鉢植えが…
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GRAY – 十明
暗い部屋閉ざされたガラスの奥見えぬところで脈打つ孤独と侵食 たしかなものなど何一つないと塞いだ世界の奥で 今きこえるこの叫びの正体をただ探している「信じたい」と願いながら誰かが凍えてしまわぬように 果てしなく灰色に重く沈む翳りの合間で揺れている微かな光 抱え込んだ身体に受け取ったものだけは奪われることはないから 今感じるたしかに指先に触れたただ手を伸ばす「愛したい」と祈りながら誰かがこの手を取るま…
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クズ男撃退サークル – 十明
花束を背負った青年が私の元へ駆けてくるその一輪を抜き取って咥えて微笑んであげましょう 長いまつ毛の誘惑に泣き腫らした蕾たち私が復讐して差し上げよう彼らを支配してしんぜよう おのれ!愚かなる者たちこの手にキスを心地いいだけの言葉でだましてごらんよさあ 一つ与えて二つあげない欲しいものはいつも腹八分「あなたのこと愛してみたかった」殺し文句に混ぜるほんとも 恋に揺らめく乙女たち禁断の果実と知っても痺れる…
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月並 – 十明
ねぇ、君の好きな物はなに?知らないことだらけいつなら空いてるの?お昼にも会いたいよ ねぇ、こんな時間に返信「寝てた」ってほんとなの?君の生活の後回しなんだろな 触れた手先愛されないまま 夜が明ける僕のひかりも消えるあぁこのまま二人でいたい君の明日に僕は居られないけど泣いたりしない ねぇ、こんな時間に連絡「大丈夫、空いてるよ」眠れない夜なら君のそばにいるよ ねぇ、床に置いた缶ビール一口残してる期待さ…
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人魚姫 – 十明
汗ばんだ手 重ねればどこまででも落ちていけるよ孤独にはそっとヴェールをかけよう浅く早く息をすれば混じり合うberryのflavorそろそろ終わってしまうかな 微睡の中どうかこのまま足を救われていたい揺るぎないまま夜は溶けていく光を残して 変わらないでいてbaby夢の中で口付けを変わらないでいてねってあなたの傷を撫でる 愛してるのLINE分かってるってlying今夜からこの海の泡となって消える息がで…
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君のヒーロー – 十明
予定通りの設計図革命の準備はもうできてる机に置いた凶器にきっと皆も気づくだろう 物語のヒロインは受難者になどは目もくれず君の正義は簡単に罪に塗られ変わるだろう あの子は素敵素敵でしょほらね 君など必要ない 君が孤独になって悲しくなって絶望に堕ちてしまえばいい君の涙一つで僕は駆けつけるよ君は愚かになって僕に縋って壊れるくらい弱くなるだから君のヒーローになりたい 予想通りの展開だ君が演じるのは嫌われ役…
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魚服記 – 十明
実りかけの果実熟れる前に落ちたよそ見をした彼は濁流に飲まれた 何故に生きてるのかわからぬまま生きた鰓呼吸するにも息が詰まるのだから ここまでここまでここまで、おいで どこまでどこまでも遠いところへ ここまでここまでここまでくれば どこにもどこにも行かなくてもいいから、さ まっさらで弱い身体を晒したままでは生きてゆけぬ、と鱗でこの柔い身体を覆い尽くして大蛇になる 鏡を見て気づく変わりゆく姿に湿った手…
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革命 – 十明
期待されずに生きてきた踏み出すべき足元睨みつけ裏返しどんでん返し咲けない花よ 裏切りの準備はできてる孤独に口付けを始まりの気配がここにある恐れはないさ もう元には戻れないことわかってるけどそれがなんだって言うんだ 望むは革命我美しい故に我あり弾丸を噛み砕け挑むは革命声高らかに叫べ生きる意味はここにある 息を潜めて待っていた逃げ道などとうに塞がれた選ばれし勇者どもらよ今に見てろよ 荒々しく牙を剥いた…
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るららのワルツ – 十明
るらら、るららるるららら 真っ白なシーツの中ここは安全だよ、隠れて 暗い部屋 忍び寄る影扉の向こう側怖い音 耳を塞いでさぁ おやすみ、おやすみおやすみ、可愛い子おやすみ、眠りましょうおやすみ、可愛い可愛い子 るらら、るらら、るらら、るらるらら、るらら、るらら、るら 真っ黒な世界の中遠く響いたのは泣き声 暗い部屋 羊を数えてオオカミがくる「ごめんね」と膝をついて縋る あたたかなハミングに包まれたまま…