北野都

  • 道行き – 北野都

    合縁奇縁(あいえんきえん)が 永遠(えいえん)になる遠く銀河の 果てまでも『一生後悔させないから』とすべてを許した 愛の道行(みちゆ)き二人三脚(ににんさんきゃく) 生きてゆく こんなにふたりで 働いたから大きな倖(しあわ)せ 買えるはず抱えきれずに 夢から覚(さ)めりゃ今日も良(い)い日を 祈る道行(みちゆ)き泣きも笑いも かみしめて 一(いち)たす一(いち)でも 答えは一(いち)と零(こぼ)れ…

  • 感慨無量 – 北野都

    歌を愛して すべてを捧げたら約束通りに しあわせやってくる心の中まで 震えていても優しく笑顔で つつみこみ孤独をかき消す スポットライト感慨無量(かんがいむりょう)を 抱きしめる旅路 忘れられない あの日のめぐり逢い背中を丸めて 口ずさんでくれたいまでも元気で おいででしょうか名前も知らない 人だけど手拍子ゆらゆら 陽炎(かげろう)となり感慨無量(かんがいむりょう)が 立ち込める旅路 遥か彼方に …

  • ひとり宿場町 – 北野都

    湯煙り草笛 宿あかり木曽路は日暮れの 山の中楓の林に 吹く風があなたの想い出 揺らします死ぬほど泣いて 別れても忘れることさえ 出来ない私奈良井 薮原 宿場町雲と二人で 旅をゆく 竪繁格子(たてしげごうし)の 町並の旅篭に淋しい 灯がにじむ石段のぼれば 赤々とうなじに紅葉が匂いますあなたといつか 来るはずの木曽路にもうすぐ 風花舞うわ野尻 福島 妻篭宿夢も悲しい七曲り 逢えるでしょうか もう一度死…

  • 女のほそ道 – 北野都

    おんな一人で 旅する背中他人は悲しく 見るのでしょうか墨絵ぼかしに 暮れゆく空よここは松島 月の宿あなた次第よ 私の行く道はみちのく ほそ道 迷い旅 ねぶの花さえ 小雨に耐えて咲けば寄りそう 相手がいるわ風の音さえ こころを泣かすはるか象潟 雲の峰あなた次第よ 私の行く道は越後路 おんなの ひとり旅 旅の淋しさ 秋風しみるこころ細さに あなたを呼べばふたり出直す 明日がほしいみれん北陸 なごり雨あ…

  • 海峡津軽 – 北野都

    吹雪簾(ふぶきすだれ)で 下北霞(しもきたかす)む風も哭いてる 砕けた恋に函館捨てて わたしを捨てて上り列車で 行ったひとあなた あなた呼べば虚しさ なおつのる唸(うな)る海鳴り 海峡津軽… はぐれ鴎よ おまえも一人待っているのか 帰らぬ人を函館山の 二人の誓い愛に生きると 決めたのにあなた あなたわたし死んでも いいですか心渦巻(こころうずま)く 海峡津軽… 函館捨てて 樽をたずね追って新潟 金…

  • 水仙花 – 北野都

    冬枯(ふゆが)れ海辺に りんと咲く気品ただよう 水仙花わたしも生きたい 凛として弱音をはかずに 背筋をのばし明るく唄う わたしでいたい ま白い花びら 中の黄(き)み放つ香りの 水仙花わたしもなりたい この花に寒さにさらして 花芽(はなめ)をつける一途な心 持ちつづけたい 白波(しらなみ)砕ける 丘の上夢をみてるの 水仙花わたしも望みは 失くさない打ちひしがれても 諦めないで笑顔でいます 叶える日ま…

  • アリラン海峡 – 北野都

    愛しているよと 云われたことが私の耳から はなれないひとりひとり ひとり淋しいアリラン海峡はるばるたずねて 来たけれどあなたはどこにも どこにもいない初恋だった まぼろしだったあ…つらい… 重ねる唇 ふれ合うことも出来ない運命の 恋だった風が風が 風が邪魔するアリラン海峡私の命が 終ってもあなたに逢えたら それだけでいい初恋だった まぼろしだったあ…つらい… 思い出抱きしめ 生きてくよりも一度でい…

  • 霧舟の宿 – 北野都

    霧のしずくに ぬれながら紅葉散る散る 紅葉散る恋に近くても 愛に遠すぎるもだえても もだえても 心結ばれずあなたの胸で 乱れて泣いたあぁ… 霧舟の宿 肌を震わせ 舞いながら紅葉水面に 浮き沈み恋におぼれても 愛に満たされずいつまでも いつまでも 未練断ち切れずあなたの胸ではじらい捨てたあぁ… 霧舟の宿 夢の終わりが 来たように紅葉散る散る 紅葉散る恋に近くても 愛に遠すぎる涙さえ 涙さえ 枯れてし…

  • 紅とんぼ – 北野都

    空(から)にしてって 酒も肴も今日でおしまい 店仕舞五年ありがとう 楽しかったわいろいろお世話になりましたしんみりしないでよ…ケンさん新宿駅裏 紅とんぼ想いだしてね…時々は いいのいいから ツケは帳消しみつぐ相手も いないものだけどみなさん 飽きもしないでよくよく通ってくれました唄ってよ騒いでよ…しんちゃん新宿駅裏 紅とんぼ想いだしてね…時々は だからほんとよ 故郷(くに)へ帰るの誰も貰っちゃ く…

  • 女…さすらい – 北野都

    流れゆく また流れゆく知床ウトロは 冬の空明日は雪やら 霧笛がさけぶあなた置き去り ここまで来たが心さむざむ 眠れないあぁ お酒が お酒がほしい あてもなく ただあてもなく夢彩(ゆめいろ)かばんを ぶらさげて女さすらい してみたかったかもめ来て啼く 無人の駅でごめんなさいと 絵はがきにあぁ 書いては 書いては破る くちべにも この眉ずみもつけないお前が 好きだよと照れるあなたは 東京の空上りホーム…

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