北田恵美
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余寒の月 – 北田恵美
涙でさ迷う 女になるならあんたを誰かに くれてやる夢の欠片と 意地の欠片が今夜も添い寝する膝を擦りむいた まるで少女みたいな揺れる痛みは 胸に忍ばせるあぁ逢いに来い あぁ抱きに来い余寒の月に さらされて罪ならば 罪でいい 命が凍えても 女の本音を あんたは知らない笑顔は淋しさ 隠す為憎さ恋しさ 夜(よ)ごとおぼえて今夜も逢えぬ人春の訪れを ×(ばつ)をしるす暦で知るその度(たび)に 覚悟決めるけど…
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津軽めおと傘 – 北田恵美
耳をふさげば 聞こえはしない人の噂も 七十五日(しちじゅうごにち)津軽中里(なかさと) 夫婦(めおと)みち寄り道したとて 戻る人雨が降れば 雨に濡れます水たまりなら 越えて待ちましょう 午前様です 帰りを待てば障子越しから 私を覗く今日は金木(かなぎ)か 五所川原(ごしょがわら)生きるも死ぬのも あんただけ雨よ雨よ もっと降れ降れ心の涙 そっと隠してよ おんな坂です 見返り坂は両手合わせて 振り向…