初田悦子
-
天使のめがね – 初田悦子
ちいさなちいさな天使のめがね 近所の小道に落ちていました マシュマロみたいな羽のフレーム ぶ厚いレンズは割れていました ひとつひとつ かけら集め ポケットにしまってそっと そおっと… 天使のめがね かわいいめがね ぼくがぼくがきっと直してあげるだから会いに来て ほうら、もと通り!きみの笑顔 ぼくの心おどり出す!! ひとりで泣いてる天使の夢を 毎晩見るから 探しに行こう 右左も 上も下も わからなく…
-
シャボン – 初田悦子
雨は上がったよ 虹を泳いでゆこう ぎゅっと手を繋いで 耳元でささやいた呪文 「涙なんて 泡になれ 遠く飛んでゆけ」 ふわふわ この空に浮かんでくなないろ 虹の色 映しだしきらきら 光ってる海も越えてふたりで見てる夢はまるでシャボン シャボン 渦巻く潮の音が通り過ぎた世界 泡は包みこんだ 「ほんとはね」キミが言いかけた 人差し指くちびるに 添えてほほえんで ゆらゆら 高くまで舞いあがる夢中で泳がなき…
-
春ある国に生まれ来て – 初田悦子
ひさかたの光あふれ泣き響む春の鳥街歩みゆく人々と笑みあうように 春ある国に生まれ来て天ゆく雲も眺めいる夢萌える春に生まれ来て花片愛を蒔きてゆく うららかな春のこころ風光る午後の街笑顔も生活飾る花そよぐ気持ち 春ある国に生まれ来て天ゆく雲も眺めいる夢萌える春に生まれ来て花片愛を あかねさす日に舞いゆけば裾曲そめて桜嚇き永遠に夢彩れり 春ある国に生まれ来て天ゆく雲も眺めいる夢萌える春に生まれ来て花片愛…
-
パパとあなたの影ぼうし – 初田悦子
運動会のかけっこ あなたは みんなの一番後ろ走ってるパパは本気で歯ぎしりしてる 真っ赤な顔をして走るあなた見て パパはいつも何でも一等で 思い通り生きてきたから不器用な息子 思うばかりに あなたに辛くあたるのね さかあがりがすぐにできない子は できる子よりも痛みがわかる分だけ 強くなれることをパパに伝えたいね いつかわかる日がくるよね放課後 校庭 鉄棒にうつる ママとあなたの影 パパは今度初めて …
-
SINCERE – 初田悦子
愛は空に浮かんだ 雲のように風に流れかたちを変えていくけどずっとそっとあなたを 見つめていたい 胸に頬をうずめて 瞳閉じたままあなたの心を もっと聞かせてどんな風に あなたへの想いを伝えよう言葉にならない どうか教えて こんな広い世界で 巡り合えたあなたと淡い絵の具で色を重ねていつかふたり 未来を描きたいから 髪に肩に やさしく触れてもう一度あなたを近くに感じていたいそして 星が降りしきる夜は連れ…
-
翳りゆく部屋 – 初田悦子
窓辺に置いた 椅子にもたれあなたは 夕陽見てたなげやりな別れの気配を横顔に ただよわせ 二人の言葉は当てもなく過ぎた日々をさまよう振り向けば ドアの隙間から宵闇が しのび込む どんな運命が 愛を遠ざけたの輝きは戻らない 私が今死んでも ランプを灯(トモ)せば 街は沈み窓には 部屋が映る冷たい壁に 耳を当てて靴音を 追いかけた どんな運命が 愛を遠ざけたの輝きは戻らない 私が今死んでも どんな運命が…
-
虹の地球 – 初田悦子
生まれたその瞬間 同じ宇宙の裏側で私の知らない 輝きが 産声を上げている 何故だろう、あなた初めて逢ったのに 懐かしい気がした 虹の地球で知った たったひとつの色あなたには自分を 偽らずにいたい 生まれる時間や場所も 選べないのならせめて愛だけは 過ちも 後悔もないように 平凡な街もあなたがいるだけで 特別な気がする わたしを染めてゆく 恋は絵の具のよう誰かと混ざり合い 世界は増えてゆく 何処へゆ…
-
生きてこそ – 初田悦子
ママ私が生まれた日の 空はどんな色パパ私が生まれた日の 気持ちはどうだった? あれから言葉を覚えて 私なりの愛も甘え方も 身体にしみこんだ 生きてこそ 生きてこそ 今ここから始まる生きてこそ 生きてこそ 広がってまたつながる ママ私を初めて抱く 気持はどうだった?パパ私が生まれた日は 嬉しかった? あれからキセキを重ねて …私なりの愛も出会いも 育てて生きたい 生きてこそ 生きてこそ …
-
星のピカリ☆ – 初田悦子
いくまんねんも まえのことさピカピカチカリ 星のコトバきみが見つけた 僕のピカリ『こんにちは 元気かい?』 気まぐれ流れ星のうたはシュピラパルパシューらっぷラピプーきみは3回 拍手パパパねがいは アンコール ただなんとなく なみだこぼれる暗闇で ひとりぽっち見上げてごらん 宙(ソラ)の中からきみに話しかけてる いくまんねんも まえのことさピカピカチカリ 星のコトバきみが見つけた 僕のピカリ『今夜も…
-
光 – 初田悦子
明日は晴れるよ 君が居ればこそ他に何もいらない いらないその笑顔がすべて風は時を超え 君を連れて来た声にならない ならないだから 抱き締めるのでしょう 時計の針聴いていた 静かな午後の記憶はいつだって ぎゅっとぎゅっと 胸を締め付ける代わり映えしないコンビニ いつもの駅のホームに佇んで ずっとずっと 言い訳をしていた その肌に触れた瞬間 優しい雪が溶けた言葉が生まれて ふたり繋ぐ 明日は晴れるよ …