出雲光一

蛟龍 – 出雲光一

誰にも等しく流れる月日
無駄にくらしたつもりはないし
己(おの)が選んだ この道で
腐らなければ 俺の勝ち
歩み続ける演歌と道連れ
鳴呼 雲よ湧け 心に蛟龍(こうりゅう)

俺が先だと肩尖らせて
他人(ひと)を押しのけ出る柄じゃない
握り拳の隙間では 有情無情がせめぎ合う
伏せずおくせず演歌と生きてる
鳴呼 雨よ降れ 心に蛟龍(こうりゅう)

見ればあの空この世間でも
荒れて鎮まりまた繰り返す
誰も人生同じこと 人の心の機微(きび)映す
俺の演歌を一途に歌う
鳴呼 風よ吹け 心に蛟龍(こうりゅう)

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