六文銭

  • わたしの紙風船 – 六文銭

    わたしの心の 紙風船叱られたってさ 踏まれたってさおもいきり 息吹きこんだらねまんまるくなるよそうらポン ポポポポンめそめそしないよ もひとつポーン わたしのかわいい 紙風船泣いてたってさ ペシャンコでもさおもいきり 息吹きこんだらねまんまるくなるよそうらポン ポポポポンくよくよしないよ もひとつポーン もっと高く もっと高くあかるく かるく 舞い上がれ赤い夢見る 紙風船ポーン ポーン もひとつポ…

  • 白無地方向幕 – 六文銭

    ひとふしのメロディーが朝から頭を離れないくちの中でくりかえし小さく歌いどこかで聞いたと 記憶のもやの中を探し回るたどり着けずに正午を過ぎてガラス戸ごしに曇りの空を眺めている どこで聞いたのだろう この微妙な節回し子守唄のようでもあり ラメントのようでもある 愛しあったり愛されない苦しみにひそかに裏切りに走ったり音もかたちもないふとした凪のような自分であるのかほかの人であるのか消え去りやすく けれど…

  • お葬式が行く – 六文銭

    ごらんあそこをあの街角をお葬式が行くとぼとぼとノボリを立ててカネを鳴らして きっとお母さんが死んで子供が泣いている ごらんあそこをあの土手の上をお葬式が行くぞろぞろと風に吹かれて雲に追われて きっと恋人が死んで婚約者が泣いている ごらんあそこをあの空の彼方をお葬式が行くすいすいと月面をよぎって星星をくぐって きっと名も無き人が死んで名も無き人が泣いている 行け行けお葬式はるかなる墓地へ飛べ飛べお葬…

  • 道 – 六文銭

    それは美しい伯母様の家へ行く道であったそれは木いちごの実る森へ行く道であったそれは夕暮ひそかに電話をかけに行く道であった崩れ落ちた町のなかに道だけが昔ながらに残っている いそがしげに過ぎてゆく見知らぬひとびとよそれぞれがそれぞれの中に違った心をもってそれぞれの行先に消えてゆくなかに僕は一個の荷物のように置き去られて僕は僕に与えられた自由を思い出す 右に行くのも左に行くのも今は僕の自由である 戦い敗…

  • 世界が完全に晴れた日 – 六文銭

    六月の火事のように明るく 生まれたばかりの蝶が燃えていた手旗信号で愛のメッセージ 誰かに飛ばしたいつかの草原 二十万のひまわりがさよなら 肖像画が笑ってたその広場天気予報も最終回 深々礼したいつかの夕暮れ 世界が完全に晴れた日 飛んだ世界が完全に晴れた日 行った 戦場では雨傘が健気に 弾丸をはじく夢を見つづけた筒抜けの秘密 愛のメッセージ 胸を撃ち抜いたいつかの街角 世界が完全に晴れた日 飛んだ世…

  • 世界はまだ – 六文銭

    母は患う人に体温計を当てている父は実現しない橋の図面を引いている 暗闇で目を瞑る愛 雨水で薄まった愛世界は昨夜 愛に満ちてた 姉は知り合いの子を引きとって育てる弟はシャッターの無いカメラを手に街に出る 電話の途中息殺す愛 歌とは無縁の愛世界は今朝 愛に満ちてた 兄は慣れない銃を人に向けていた妹は恋人の盗みを手伝うとさらりと言う 灰皿でくすぶる愛 天窓を逃げだす愛世界は午後 愛に満ちてた 女が枯れか…

  • てんでばらばら~山羊汁の未練~ – 六文銭

    てんでばらばら電動ミシンのうなり声が響く路地の乾いた呪文よここから先は海であり海にひそむ民族であり梅雨どきのトタン壁にしがみつく蔦の濃緑!に眼を射られてかがみこむほどの暑さだ!いっそ裸足で歩いて頭に長靴でもかぶせたらどうだキムさんはそう言うのであり俺はひねた山羊の肋肉を頬ばりながら盗むときの眼で焼酎を飲むのであり肋の中に舌を差し込むのである 音もなく破れた窓ガラスのバスが遠い光州の町を走り過ぎる銃…

  • こん・りん・ざい – 六文銭

    こん・りん・ざい こん・りん・ざいこん・りん・ざい こん・りん・ざい すこし前まで人は口を揃えて言ってた こん・りん・ざい こん・りん・ざいこん・りん・ざい こん・りん・ざい 戦争だけは こん・りん・ざい戦争だけは こん・りん・ざい こん・りん・ざい こん・りん・ざい 人気の新着歌詞 面影橋から – 六文銭 面影橋から 天満橋天満橋から 日影橋季節はずれの 風に乗り季節はずれの 赤とん…

  • ぼくはムギを知らない – 六文銭

    ぼくはムギを知らない 粉のムギしか知らないぼくはムギを知らない 粉のムギしか知らない ムギの写真をたくさん目にしてムギを知らずに 生きてきたのだムギを知らずに 生きてきたのだ 札幌市民としては 大して困らずに日本国民としても 大して困らずに地球人としては さてどうだったのか ぼくはムギを知らない 酒のムギしか知らないぼくはムギを知らない 酒のムギしか知らない ムギという字をたくさん目にしてムギを知…

  • わたしは月にはいかないだろう – 六文銭

    わたしは月にはいかないだろうわたしは領土をもたないだろうわたしは唄をもつだろう 飛び魚になりあのひとを追いかけるだろう わたしは炎と洪水になりわたしの四季を作るだろう わたしはわたしを脱ぎ捨てるだろう血と汗のめぐる地球の岸にわたしは月にはいかないだろう 人気の新着歌詞 面影橋から – 六文銭 面影橋から 天満橋天満橋から 日影橋季節はずれの 風に乗り季節はずれの 赤とんぼ流してあげよか…

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