八代亜紀

  • Le Portrait – 八代亜紀

    冷たいグラスに 泡振り仰ぐ空に 鳥穏やかな瞳笑顔のぬくもり思いつく限りの面影を描けば ポートレイトは歌い出すただあの人に逢いたいとただその腕に抱かれたいもう一度 ポートレイトは夢を見るまたあの人に逢える日を長い闇夜の果て輝く朝を 風に放たれた 声汚れなきものの 願い人生を懸けて愛し愛されたその記憶があれば生きて行けるよ ポートレイトは歌い出すただあの人に逢いたいとただその腕に抱かれたいもう一度 ポ…

  • 想い出通り – 八代亜紀

    振り向けばいつも 貴方がいた静かに笑う あなたがいた同じ夢を見て はしゃいでいたあの頃の二人 輝いていた ひとり残された 今もあなた思って想い出通りを 歩いています何故か熱い涙こみあげてあなたに逢える 気がする何時かはきっと… いつかきっと さよならの後も 貴方がいる私の胸に あなたがいる通り過ぎて往く 愛のくらし目を閉じて思う 大切な人雨に濡れながら咲いた あじさいの花想い出通りに 夏が始まる季…

  • 六条御息所の恋 – 八代亜紀

    あの世が この世に あったらいいのに殺めて 抱かれて 一緒になれた 愛は いつも遠い花まるで 彼岸の弔い花よ 慈しんで 狂おしくて捨てられても 忘れられず戯言でも 泡沫でも私だけが 戻る場所なのとそっと信じた けれど信じた 遠い御世に、六条御息所という高貴なお方がおられました。光源氏の君が思いを寄せ、通われるようになりました年下の、稀代の貴公子……戯れのつもりが、いつしか深くとらわれたなのに君は、…

  • 居酒屋「昭和」 – 八代亜紀

    ひと筋入った 横丁で昭和を覗いて みませんか男の背中にゃ 色気(いろ)があり女の背中にゃ 艶があるそんな時代が ここにある居酒屋「昭和」の居酒屋「昭和」の 出会い酒 お洒落な肴は ないけれど昭和の味なら 揃います幸い今夜は 雨模様飲んで行ってよ もう少ししぶい演歌(うた)など 唄いましょう居酒屋「昭和」の居酒屋「昭和」の ほろり酒 令和にはぐれた 路地裏に昭和の心が 灯ります涙も嘆きも ため息も恋…

  • 月ノ小舟 – 八代亜紀

    まあるい まあるい 月の夜にあなたと 小舟を 漕ぎ出したどこに ゆくあて ありゃせんがなんの 頼りも ありゃせんが二人小舟を漕ぎました月ノ小舟を漕ぎました 大波 小波を 乗り越えて赤い 大地が 見えました誰も どこにも おりゃせんが風と 砂しか ありゃせんがここで二人で住みましたあなたと二人で住みました やがて 家族が 増えたころ小さな お家を 建てましたなんの 言葉も ありゃせんが波の 音しか …

  • 明日に生きる愛の歌 – 八代亜紀

    人生は山があり 谷もありデコボコ道が あるけれど負けない 泣かない 何処までも信じたこの道 頑張るよみんなで一緒に 手をつなぎ心を一つに 寄り添えばほら 楽しい歌が 聞こえてくるよさあ 歌いましょう 愛の歌明日に生きる 愛の歌 心からありがとう 今日も又感謝の涙! 止まらない誰にも云えない 哀しみも弱音をはかずに 頑張るよ必ず誰かが 手を貸してやさしい光も 見えてくるほら 楽しい歌が 聞こえてくる…

  • ワタシウタ – 八代亜紀

    雨の慕情にうたれたらいつもおんなは愛ひとすじああ もう一度逢いたい 逢いたいよともしびを消すように おんなの夢をそっと眠らせて 泣き濡れて 泣き濡れて 辿り着く新宿の裏通り なみだ恋泣き濡れて 泣き濡れて 見た明日は愛の終着駅 ふたり あんたいつでも唄ってた 男ごころの舟唄をああ この身ひとつ 貴方につくします幸せだったんだよ 愛の執念 燃やし尽くして 泣き濡れて 泣き濡れて 目覚めれば窓辺には鉢…

  • だいじょうぶ – 八代亜紀

    優しいふるさと 後にして何度も何度も 泣いたけどだいじょうぶ だいじょうぶいつも心で つぶやいた 痛くてくじけて つまずいて灯りの見えない その夜もだいじょうぶ だいじょうぶ夢が心に ある限り 春が来る 春が来る誰の元にも あなたにも春は来る 春は来る少し遅れて 私にももうすぐ春です だいじょうぶ 山あり谷あり 人生はすべって転んで また起きるだいじょうぶ だいじょうぶ笑う門には 倖せが 時がゆく…

  • 赤い街 – 八代亜紀

    赤い灯が水面に揺れている行き交う人の群れは 流れる川のようにさざめいて…知る人もいない街の片隅で置き去りにしてた 記憶をといてみましょうかおぼろげな眼差しに映るのは白い指少し流れてみましょうかいつからここにいるの?誰のためにでもない鐘の音が聞こえるダビダ ダバダバ ドゥビドゥバ 石だたみ 足音過ぎてく月影の路地裏は 壊れたギターみたい傾いて…思い出もない店の片隅で 放り投げていた パズルを解いてみ…

  • 女は花になれ – 八代亜紀

    雨にうたれて こぼれた花をグラスに浮かべて 泣いていた酔いどれ男の 傷跡をそっと優しく つつむよに女は 花に… 花になれ咲いてあなたの こころ花 嘘と知りつつ 騙されて来た男の遊びは 綱渡り流した涙も 涸れましたどしゃぶり雨の 泥沼で女は 花に… 花になれ咲いて一輪 蓮の花 命けずって 今日まで生きた所詮 女は 女です男が命を 賭けるなら心重ねた 人だから女は 花に… 花になれ咲いて散ります いの…

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