京田未歩

  • オールスター – 京田未歩

    かべのむこうの笑い声に身をすくめて出られなくなった雨はやがてやんで空はやがて晴れてあなたは私を忘れるでしょう ひとしきり楽しい時がすぎてひびくやさしさによいしれるそしてそれ以上の孤独の中で怖くなって出られなくなった あの日、ひざをかかえ、待ったあの日、静かに。誰かに気付かれるまでまっていた。 誰かが書いたチョークのラインまたいだあとにふり返ってみたなんだかそのむこうがやけに遠く思えて少しだけ悲しく…

  • Make me dance to your guitar – 京田未歩

    冷えた指先長すぎるコートまくしたてる騒音それもいいね まちがいだらけだなにもかもなんだ。それがどうした?どうもしないさ おどろう おどらせておどろう おどらせて のばした手はさぁどこにいっちゃったの出せないままのさぁ手紙だってね 忘れたわけじゃないなにもかもわかってるそれがどうした?どうもしないさ おどろう おどらせておどろう おどらせて おかしいのはドウ?盛り上がらぬ夜はノウ!ふれてみたくナイ?…

  • 涙通りのコーヒー★メイカー – 京田未歩

    少し長めのジーンズのすそを気にしたふりしてシューズにからみつく透明のイバラをふりはらったこの街の最南端の古ぼけた大通りは僕にとって想い出のつまりすぎた涙通りだった たかが恋 されど恋。そんな無限大数なモノにしばられた一年。コーヒー★メイカーからのあわい幻想に未だかつてとりつかれている様なそんな錯覚に日々悩みつつあげくの果てにこの涙通りに戻った これから少しだけ想い出すよ 君のこと誰かれともなく す…

  • ダストボックスはカラにして – 京田未歩

    口に出したら消えてしまうもの君は知ってる?そう 今まではね ないと思ってたんだ そんなもの。つながるのはココロとココロじゃなくカラダとカラダじゃなくなによりも 言葉だと信じていたのさ 口ぐせのように彼はいうんだ「にせものだろう」ってでも 初めてじゃなかったからはねかえしたんだ。そんなもの にぎりつぶしてダストボックスにぽいさ分かってんだよ そこにいるの ずっといたでしょ そこに。なにをしたいの? …

  • 同じ朝 – 京田未歩

    あなたによって 動かされてる この時間がとても いごごちよくかんじる出会ってから しばらくたって ようやく口にした大切な 5文字をかかえながら これからも 同じ景色をいつまでも みられたらいいな どこにだって あふれてる 時間ではなくてこれはきっと 終わることのない大切な あなたのために 今日は何ができる?そう思いながら 幸せにひたれる これからも 同じ朝をいつまでも むかえられたらいいな woo…

  • バラ*色設計図 – 京田未歩

    体がふるえて 止まんないよ 言っちゃってもいいかな?ここに存在している事に わけなどないんだってことを。 たくさんのものを取り戻したくてそのために ひたすら主張してるってことも。 イエイ イエイ イエイ… 踊ろう思考回路はすべて止めて! 今だけ 今だけイエイ イエイ イエイ… ここから始まってくもの 終わりを告げるものに胸をはっていられるように! 叶う根拠など どこにもないけど まがりなりにも見た…

  • ランナウェイ – 京田未歩

    頭ん中をかきむしって わき出る感情を ことごとくかき消した真夜中の駒沢通り レザージャケットのジップ上げて ネオンの中突き進んだ 何について腹が立って 何について矛盾を感じてるのかも理解できないくらい 8mmgのメンソールをたたきこんだ たぶんこれから私は変わり続けて浮かんだ疑問にも 目をそらす様になるでしょう例えばそんなとき どんなうたを口ずさめばいいの 扉が開くなら その道を進もうバックには …

  • ゆううつな熱帯魚 – 京田未歩

    何色にでもかわれる背中を蛍光灯の光がただ照らす「まったくイヤんなっちゃうわ」あの子がもらしたグチにそっとうなずいて。物足りないドライフードランチは今日の次が明日だって事を示す ゆううつな熱帯魚の様に水面をゆらゆらゆれるあなたは今どこにいるの?誰のために笑っているの? 大きすぎる時計をはめてちょっと背伸びして買ったブーツをはいて最近覚えたブレンダ・リーを軽快に口ずさんで待ち合わせのカフェに急ぐ時計は…

  • ローズマリーの花束を – 京田未歩

    ねぇ いつも行ってた公園こないだ通りすぎたらすごくにぎわってたよそういえばあの頃は夜中にしか行ってなかったからずっと歩いたかえりみち おぼえてる?あれはそう 夏の暑い日会えなくても 友達よ離れてても 友達よあなたと私。 あなたと私。ねぇ とても大切よ 今思い出せばいつだって一生懸命泣いたり笑ったりしてたよね同じ人を好きになってがまんできずにふきだしたこともあったね人生で一番不規則な生活をしていた時…

  • カナシキネガイ – 京田未歩

    待つばかりではなく ひきうけよう君の肩の上にある 重すぎる荷物を大丈夫。私には小さいけれど勇気ができた 今日みたいに 空が高い朝 君を失ってまさか、また一緒にいられるなど 夢にも想わなかったけれど 今日みたいに 空が高い朝 君が隣にいるたぶん、もう離れられないだろう 君には私が見えなくても 片方の羽を なくしたから飛べなくなった私は 誰にも見えなくなった考えて、その結果 立ち止まることをやめた 昔…

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