丸山圭子

  • 夢言 – 丸山圭子

    別れた人の想い出が思う程 やさしくなって夜毎 夢の中に よみがえる 走り梅雨 去った後のどんよりした つゆ空に紫の傘 あざやかで 公園で たわむれてる子供達の はしゃぎ声遠く近く 耳に残ってポツリとあなたのつぶやきあまり 突然待つ女(ひと)が いるなんて知らずにいたなら…… 激しく燃えつきた後のなまぬるい体をむりにひきずりながら 歩いていて 肌に感じる 空気が生まれてから はじめてふるえている そ…

  • 揺れてふ・た・り – 丸山圭子

    ねえ なぜ私を 抱きながらあなた いつも 遠くを見てる君は かわいい 女だって つぶやいてのぼりつめるまで 夢中にさせるくせに愛して揺れて 愛して揺れてあなたの小舟に乗り愛して揺れて 愛して揺れてよせては かえす愛して揺れて 愛して揺れてあなたを追いつめて悲しい夢を みそうね ねえ なぜ行く先も 告げずにあなた いつも 何処かに消える海を 見てるのが 好きだって つぶやいてカモメに誘われ 男の旅を…

  • 憧れのボードビリアン – 丸山圭子

    トビ色のタキシードにステッキ持ってイカした アイツは 怪盗ファントマ小粋な笑顔に ステップ ふめば浮き名流して 今夜も幕が開く 騙される 金髪美人猫なで声と黒いキャミソールの 三文娼婦きゃしゃな体に 揺れる胸ふたりのデュオが たくみに ひびく 憧れの ボードビリアンもしも奇跡がおきたなら出番 待ってる ステージ・サイド憧れのボードビリアン三度のめしより 三度のめしよりショーほど 素敵な商売はない …

  • 心の扉開いて – 丸山圭子

    針を落とせば体に しみこむ メロディー胸のつかえが とれたようにああ ほろ酔い気分ロマンティックな 夢に誘われ まどろむいつも 心の扉 開いて何かに ふれあえたならこんな 素敵なことは ないのにきっと きっと 新しい出会いが待ってる しゃべりすぎた時にふと 感じる 後悔傷つけあうのが こわいようでああ うつむきかげん忘れたくない 子供のような 素直さいつも 心の扉 開いてあたたかく ふれあえたなら…

  • VARIETY – 丸山圭子

    一枚のカンバスに色を重ねるみたいにぬりかえられて 変われる男女(ひと)が好き晴れた空から 突然雨みたいにまるでこの世は型通りにはならないから(VARIETY……) 明日の鏡に ほほえみかけると昨日と違う 私が写る七色のコスチューム 七つの顔を自由自在に あやつれたら “オズの魔法使い”くつをならした ドロシーやる気になれば できない事はないはず ピカピカのピアノに光る旋律みたいにひきつけられる す…

  • MISS LONELY – 丸山圭子

    Please don’t cry, Miss Lonely!ひとり暮らし その日から私、東京の街に抱かれてるのもう、何処にも 立ち去れないわ心、閉ざして…… モノトーンの黄昏ビルの すきまから 寂しい人のささやき私の心が ふるえる寄りそう人が さがせなくてさまよう姿が 似合う街ね Please don’t cry, Miss Lonely!ひとり暮らし その日から私、東京の…

  • ロックンロールを歌わせて – 丸山圭子

    会いたいのに 醒めた顔してしらけた誘いのセリフ ぼやいてるとびつくような目をしてるくせにアタシの脳波に ハモらない 寂しさ広がる 摩天楼の下夜のネオンに おどらされてるうかれちまったら いきつくところまでキザな都会は いつもパニックだから ロック・ロック・ロックンロールを歌わせて心から ロック・ロックンロールをAha ha ha ha ………叫んでみたい 変な邪推で ものを言うなよ伊達や酔狂で 生…

  • TALKING – 丸山圭子

    夜風が舞いこむ 静かな夜ねビルの窓辺に 揺らめく光悲しい事など 忘れてしまえよ僕がそばに いてあげるから少しの時間を おしむような苦しい恋には 疲れてしまった約束は守るよ今にきっと 暮らせるように してあげるからあなた いつも 先のことばかり………君に会うと 心がやすまるよそれは あなたの我がままよあなたを君を好きでたまらないのにFeeling Love with MeTalKing Love w…

  • 暮らしの1ページ – 丸山圭子

    かたずいた部屋にはいとなみの 影もなくひとりで 飲むコーヒーもまるで いつもどおり ひとりでは 広すぎるベッドが 大きくみえて女で あることが何故か 悲しいさりげない 暮らしの1ページに秘められた 想い出がありひとつ扉を 開けば どろどろした 愛がみえる 白い壁の 明るさが私には 似合わないあなたを 待つ事ももう ピリオド あなたが帰った後はこの部屋を 飛びだして歩いたことのない街を さがすさりげ…

  • 夢のつれづれ – 丸山圭子

    誘われて夢の中あなたを追いかけるきらめいた陽ざしさして小さな葉陰にまぶしい やわらかな口唇が体をふるわせる目を伏せて重なればぬくもりが伝わる 思いつめて立ち止まる後姿木立に消えていつまでも見送る愛しいあの人 さわやかに朝露が衿足を流れてささえてた思い出が目の前を通りすぎる 呼び戻す言葉さえ光に吸い込まれてたたずめばまたひとり冷たい風に吹かれる 限りない愛しさが胸の奥熱く流れるいつまでも幻の夢のつれ…

Back to top button