中野忠晴

  • 大楠公の歌 – 中野忠晴

    月影闇き笠置山行在(かりや)の庭の露しげく帝(みかど)の御衣(ぎょい)にかかる時猛(たけ)くも立ちぬ 大楠公 金剛山の朝霧に群(むらが)り来る賊軍を駈け悩ませし菊水の旗風かおる 千早城 正成一人あるかぎり叡慮(えいりょ)を安め給えよと聞くだに雄々し一言にあゝ天日は 輝きぬ また降りかかる五月雨に覚悟の鎧ぬらしつつわが子を諭す桜井の別離に啼くや 時鳥 鬼神にまさる勇あるも時いたらぬをいかにせん刀折れ…

  • 大阪タイガースの歌 – 中野忠晴

    六甲颪に 颯爽と蒼天(そうてん)翔ける 日輪の青春の覇気 美(うるわ)しく輝く我が名ぞ 大阪タイガースオウオウ オウオウ大阪タイガースフレ フレ フレ フレ 闘志溌剌 起つや今熱血既に 敵を衝く獣王の意気 高らかに無敵の我等ぞ 大阪タイガースオウオウ オウオウ大阪タイガースフレ フレ フレ フレ 鉄腕強打 幾千(いくち)度び鍛えてここに 甲子園勝利に燃ゆる 栄冠は輝く我等ぞ 大阪タイガースオウオウ…

  • 都市対抗野球行進歌 – 中野忠晴

    空は玲瓏 スポーツ日和意気は高らか 希望の天地躍れ 外苑 誉のナイン光輝あふるゝ野球団ガンバレ ガンバレ ガンバリ通せオール日本の健男児フレ フレ フレ フレ フレ 都市対抗 オール日本の都市代表の華の選手に 栄あれ使命眉に漲る決死の覚悟勝たにゃ帰れぬこの試合ガンバレ ガンバレ ガンバリ通せオール日本の健男児フレ フレ フレ フレ フレ 都市対抗 集う精鋭 相搏つ龍虎目ざす栄冠 攻守の砦(とりで)…

  • 鐵道精神の歌 – 中野忠晴

    轟け鐵輪 我が此の精神輝く使命は儼たり響けり栄えあれ交通 思へよ國運奉公ひとへに 身をもて献げむ國鐵 國鐵 國鐵 國鐵いざ奮へ我等 我等ぞ大家族二十萬人 奮へ我等 轟け鐵輪 我が此の團結輝く誠は耿たりとほれり栄えあれ勤労 誓へよ協力敬愛あらたに 和しつつ進まん國鐵 國鐵 國鐵 國鐵いざ奮へ我等 我等ぞ大家族二十萬人 奮へ我等 轟け鐵輪 我が此の傳統輝く魂は 凛たり匂へり栄えあれ公正 鍛へよ質實修養…

  • 小さな喫茶店 – 中野忠晴

    それは去年のことだった星の綺麗な宵だった二人で歩いた思い出の小径だよなつかしいあの過ぎた日の事が浮かぶよ此の路を歩くとき何かしら悩ましくなる春さきの宵だったが 小さな喫茶店にはいった時も二人はお茶とお菓子を前にしてひと言もしゃべらぬそばでラジオがあまい歌をやさしくうたってたが二人はただだまってむきあっていたっけね 小さな喫茶店にはいった時も二人はお茶とお菓子を前にしてひと言もしゃべらぬそばでラジオ…

  • 山の人気者 – 中野忠晴

    山の人気者それはミルク屋朝から夜まで 唄をふりまく牧場はひろびろ 声は朗らかその節のよさは アルプスの華 娘という娘は ユーレイティふらふらと ユーレイティミルク売りを慕う ユーレイティユーレイユーレイティさすがはのど自慢 凄い腕前乳しぼるほかに 招きよせて娘たちをまどわせる 山のミルク屋はいつも朗らか乳をしぼる間も 唄を忘れずのどかな山彦 丘より谷ヘアルプスの峯に こだまをかえす娘と云う娘は ユ…

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