中西りえ
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この町 この駅で – 中西りえ
今年初めて 雪が舞うふたりの別れ 急かすようにしんしんしんと降る こな雪が涙みたいに 頬濡らしますベルが鳴れば お別れですね声も出せずに 手を振ったふたりもう一度 逢えるでしょうかこの町 この駅で季節変われば また逢えますかこの町 この駅で あの日あなたを 見送ったあれから季節 春になりはらはら桜散る 朝の駅次の電車は やって来るのにドアが開(ひら)くと 見知らぬ人が笑顔で手を振り 降りてくるあな…
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からくり歌舞伎 万華鏡 – 中西りえ
社(やしろ)の奥の 細道出たら火の見櫓が 見えてくる江戸一番の 火消しの勘太惚れたあたしは お茶屋の娘あぶない あぶない あぶない あぶない愛(いと)し恋しの 綱渡り…こっちが元禄 あっちが令和夢と現(うつつ)が くるりと廻るからくり歌舞伎 万華鏡 おまえは俺の 命だなんてなんだ神田の 大明神恐れ入谷の 朝顔市でグッと抱かれて あたしは惚れた逢いたい 逢いたい 逢いたい 逢いたい実はあんたは 赤穂…
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夜桜お七 – 中西りえ
赤い鼻緒がぷつりと切れたすげてくれる手ありゃしない置いてけ堀をけとばして駆けだす指に血がにじむ さくら さくらいつまで待っても来ぬひとと死んだひととは おなじことさくら さくら はな吹雪燃えて燃やした肌より白い花浴びてわたしは 夜桜お七さくら さくら 弥生の空にさくら さくら はな吹雪 口紅つけて ティッシュをくわえたら涙が ぽろり もひとつ ぽろり 熱い唇おしあててきたあの日のあんたもういないた…
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石狩挽歌 – 中西りえ
海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると赤い筒袖(つっぽ)の やん衆がさわぐ雪に埋もれた 番屋の隅でわたしゃ夜通し 飯を炊くあれからニシンはどこへ行ったやら破れた網は 問い刺し網か今じゃ浜辺で オンボロロオンボロボロロー沖を通るは 笠戸丸(かさとまる)わたしゃ涙でニシン曇りの 空を見る 燃えろ 篝火 朝里(あさり)の浜に海は銀色 ニシンの色よソーラン節に 頬そめながらわたしゃ大漁の 網を曳くあれから…
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酔っぱらっちゃった – 中西りえ
飲めるわよ 酒ぐらいたかが色つき 水じゃない聞いているわ サヨナラをまわりくどいわ 言い方が酔っ払っちゃった 振りしているわ泣き上戸だと 周りに見えるよにここまで女に 惚れられる男はめったに いないからあなたひとこと言わせてよ罪つくり 罪つくり 送るわよ 表までいいの私に 送らせて知らないわ あとのこと誘われるまま 飲むつもり酔っ払っちゃった 振りしているわただ行きずりに 口説かれたい気分これほど…
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津軽挽歌 – 中西りえ
津軽 津軽よ津軽… 白い林檎(りんご)の 花が咲くいつかふるさと 見せたいとそんな言葉を 抱きしめる津軽平野は ひとりきり都会の暮らしを 抜け出し春を訪ねる約束 なぜ消えたあなた あなた 空から 見えますか寒さが身を切る 津軽挽歌 遠くかすんで 岩木山(いわきさん)ここであなたが 生まれたの誰も知らない 土地(まち)なのに津軽平野は やさしいね愛して愛され ただそれだけのちいさな望みが なぜ消えた…
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島唄慕情 – 中西りえ
デイゴ咲いたか ソテツの花は夢の風吹く 祭りの頃は君よ 恋しい 南の島よいつまでも 変わらぬ笑顔で踊っておくれ 名瀬(なぜ)の港を 夕日が染めて今日も出て行く 連絡船が君よ 恋しい 南の島よいつまでも やさしい心を届けておくれ 空に満月 輝く夜に鳴いて呼ぶのか 浜辺の千鳥君よ 恋しい 南の島よいつまでも 変わらぬ想いを歌っておくれ 人気の新着歌詞 北海男節 – 中西りえ 稲妻が…海を走…
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花凛々と – 中西りえ
人の前では 見せない涙我慢笑顔で 乗り越える例えば冬の 寒さに耐えて春を呼んでる 梅一輪花は咲きます 凛々と北風(かぜ)の中でも 凛と咲く 人の縁(えにし)の はかなさ薄さつらい別れも 糧となる例えば夏の 光を浴びて背筋(せすじ)伸ばして 百合一輪花は咲きます 凛々と命燃やして 凛と咲く 人は誠実(まこと)よ 心がなけりゃ何をするにも 届かない例えば秋の 愁いに染まり蒼天(そら)を見上げる 菊一輪…
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散って悔いなし 花吹雪 – 中西りえ
岸の柳に 手招きされて夢の浮橋 渡りましょうか惚れたら負けと 言うけれど負けて嬉しい 恋もある花は爛漫 触れれば落ちそうな今が見頃の おんなですいとしいあなたの 胸の中散って悔いなし 散って悔いなし 花吹雪 月にむら雲 花には嵐夢の浮橋 きしんで揺れる泣かされそうな 恋だけど戻ることなど できないの八重のはなびら 涙で九重に見事咲かせて みせましょうあなたが心を くれるなら散って悔いなし 散って悔…
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アイツなんて feat.ユッコ・ミラー – 中西りえ
そんな愛なら 捨ててやる下手な優しさ 辛いだけ夢は紙切れ 信じていたのに風に吹かれ 飛んでゆけふらふらふらり アイツはふらりぽろぽろぽろり 涙がぽろり破れた恋が 夜空に消えた男なんて 紙吹雪 ずるいアイツが 好きだったどこか孤独な ひとだから古い想い出 くしゃりと丸めて投げられずに 抱きしめたくらくらくらい 心はくらいぽろぽろぽろり 涙がぽろり寒い夜空を さ迷えばいい男なんて 紙吹雪 ふらふらふら…