上野大樹

  • 景色 – 上野大樹

    眩しくて眩しくて明け方の空は白んでいた誰にも知られたくないような心は見透かされた 何も知らずやれていたら楽なのにやけに諦めのつかない自分も嫌になる 何度も何度でも誰か羨んでは誰かの代わりであってもそれにすら挑んだ平気なフリして痛むような胸の高鳴りにすこしだけ晴れた朝が来る 変わっていく渇いていく他人と自分を比べてしまう投げやりになってしまわぬよう何かを堪えていた いつの間にか差は開いたそれなのに足…

  • 光り – 上野大樹

    悲しみや憂いが終わってしまえば貴方の欠片も無くなってしまうふらふら意味もなく歩いてるのは動かないと何かが壊れそうで 代わりのない変わりもしない帰る場所にはいつでも当たり前のように貴方が居たから今更わかんないよ、これから 心が満ちてく形を変えながら貴方のいないここでも貴方を想うそれだけでまだ一緒に居られる明日の朝にはちゃんといつも通りにそれまですこしこのまま貴方を想う全てを投げ出していたい ぼんやり…

  • さよならバイバイブラックバード – 上野大樹

    さよならバイバイブラックバード恋をして涙が流れたのもう行くよこれからは幸せになる為にさよならバイバイブラックバード涙が頬を伝って乾いたら君のこと思い出してささやかなメロディを いつまでも心は君に奪われているどこまで時間が経ったらさよならできる さよならバイバイブラックバード悲しみは毎日をモノクロに乾いたあの風に願わくばメロディを それでもバイバイブラックバード君にしか言えないこともある涙は流れても…

  • ベティ – 上野大樹

    流れに身を任せるうちに心が削れてしまうそれでもほら愛しい人にまた会える日を数えている 日々のことを、貴方のことを風は穏やかすり抜けてく 幸せが渇いてしまっても心がまた塞がっても変わらない歌や言葉達が貴方を包んでる 美味しいものや好きな服にそのまま身を預けてしまおう行方の知らない未来よそれでもほら幸せを噛む 夜になれば、友の声が貴方とふたり重なってく 朧げなあの月のように柔らかく丸く光って変わらない…

  • 此れからの未来 – 上野大樹

    心は誰かのモノじゃなくいつでも自分の為に動いている中々誰にも話せない自分の嫌なところも愛していこう どこにでもある暮らしは静寂、守っていこう 息が続かない、今に似合わないそれだけで辞めないよう日々は続くよ、声にならずに貴方には貴方だけの物語があるから 側から見ればなんてことない小さな嘘でいつも心を騙した青空に浮かぶ雲のように流れるようフラフラときてしまった どこにでもある暮らしをずっと愛していこう…

  • 縫い目 – 上野大樹

    目が覚めたはずの世界に私見覚えがないの、どうしてほつれた糸は絡まり合ってる消えたはずなのか見えないだけか来た道を辿ることも出来ない私、絡まり回ってる いつか触れた貴方の眼差しを覚えてる 胸の奥 鳴り止まないただこの縫い目、肌、枯れる心ではわかっていてもわかることのない貴方のこと 目が合えば心苦しくなるの待ち侘びたはずの世界で私は揺れる石楠花のように いつかくれた貴方のほとぼりを冷ましてる 腕の中 …

  • 東京 – 上野大樹

    君が笑った 誰にも染まってない君が笑った 優しい嘘をつく 飾ったままの花は枯れてしまったけど飾らぬままの君はずっと綺麗なまま 東京のビルの影 君の影 僕の影重なってひとつになる見えなくなる 大事なものがきっと忘れてしまうあの頃の感情もこの街にずっと染み付いてる 君はずるいよ 誰にも染まらない君はずるいよ 悲しい嘘もつく 心の真ん中に 小さく咲いていた黄色い花は 季節を越え萎れてしまう 東京の街の音…

  • 新緑 – 上野大樹

    起き抜けの体を時間は待ってくれないなシーツからはみ出る毛布はまるで自分のようで大きな力に少しずつ虐げられどこに行こう何をしようとまるで子供みたいだな 街は7日で着替わって緑なんかなくても季節は過ぎていくんだと知っている、知っていく 駆け込んだ未来に生かされている僕らは日々を眺める時間すらほら今日も限られている寂しくなってしまうような出会いは別れを思い出す春の匂いは悲しくていつまでも僕を奪う 毛布に…

  • 遠い国 – 上野大樹

    きっと選ばれたのは君と僕だったんだ忘れ物を取りに帰る時間がないから悲しい夜風を浴びたら知らない歌が浮かんできた君に歌う歌があるならそれが全てなんだ 些細な変化にも気づいてしまうくらいに夜は静かで 明日のことも明後日のことも遠くにいる国のように君のことはひとつも知らないけれど何故だか愛おしい ずっと待ち侘びていたの君のような静かな人朝も昼も夜もずっとおんなじような人 愛情や友情に理由をつけて僕は逃げ…

  • 素顔 – 上野大樹

    君が知っての通りさ頑固な僕だから変われない優しさは不器用で誰かに気付かれることもない 朝日は陰る、いつの間にか演じるどちらの自分悩んでるところも見せたくはない時代に取り残される君主はいつのまにか朧げな不安抱えてそれでもまだ立ち向かって 君に会った日覚えているどんなに些細な毎日も気付かず気付けず夢中で探していた真澄の空、我が儘で覆す、間違ってても気付かず気付けずずっと探していたそれが素顔だとわかって…

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