上村昌也

初恋 – 上村昌也

授業が終わると君から届くメールを
いつも僕は慌ててチェックする

あの赤レンガの古いトンネルの前で
二人だけが知っている待ち合わせ

手と手繋ぐこともできずに
おどけるふりで君の横顔見つめていたよ

君といるかけえがえない時間だけが
僕を変えていくから

自分より大切なものがあるってこと きっと
少しだけ気付き始めた ぼくの初恋

夕暮れに染まる空 ふたり並んで眺めて
君はいつも「きれいだね」って言ってた

そんな当たり前の君の言葉 僕の心
優しく包んでくれたね

君と見ているこの景色が
ずっと続いてくれればいいのに‥そう願った

君といるかけえがえない時間だけが 僕を変えていくから
自分より大切なものがあるって事
きっと 少しだけ気付き始めてる ぼくの初恋

君といる時間を永遠に止めてそんな事は無理だけれど
もう何も欲張ったり願ったりはしないから
最後に聞いて欲しかった 「ずっとそばにいて」

ぼくの初恋

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