三貴哲成
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少年のままで – 三貴哲成
夢を売って 金に変えた意地を捨てて 馬鹿と呼ばれ旅に疲れ 嘘に負けて噂ばかり 気にしてた そんな暮らし もう終えよう失くした時間を 取り戻すんだ 泣きたい時に 泣ければいい叫びたい時に 叫べばいい少年のままで 少年のままで死ねたらそれでいい…… 細い路地の 狭い店で安い酒を ついでおくれ大事なのは 情だよね大事なのは 今なんだ 欲しがるのは もう止めよう愛したお前の その為ならば 酔ったら道で 眠…
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男心の子守唄 – 三貴哲成
追えば逃げる 時間(とき)の中で傷つけあい 嘘を重ね流れ流れ 北の空を翔ける雲よ お前はいいね 男心の夢は涯てしなく生き方下手でも たとえ無茶でも時代遅れで 俺は不器用で今夜も涙が 頬を濡らすよ…… こんな俺で もしも良けりゃ乱暴だと 苦笑いでついて来いと 告げたあとは何も言うな ああ恋人よ 男無口で 後ろ姿だけで言葉はいらない 愛と気づけばお前は女 俺の胸で泣けばときには優しさ 邪魔になるけど……
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オンリー・イエスタディ – 三貴哲成
坊や いくつだい?名前は ナンてンだい?ママは 優しいかい?いいコで いたかい? 壊れた ブランコと古い カシの樹となんにも かわっちゃいねえあの頃のままさ My Sweet Home思いきり抱き上げたいがMy Sweet Heart Oh My Baby Want You背中で さらばさ 緑の 草原を裸足で 駆けて行くふるえる 魂を黙って 見送ろう ワケなど 言わず立ち去るが いいさ男は ただ …
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ぐでんぐでん – 三貴哲成
俺とおまえは 飲んだくれいつもおんなじ店に来て軽く酒でも ひっかけりゃ窓に夜明けが くる暮しああ ぐでんぐでん 俺とおまえは ぐでんぐでん酔っておまえが つぶれたら俺のこの肩 かしてやる 寝ぐらそろそろ かためろよそんな言葉にゃ 耳かさず風に気ままな 千鳥足夢見心地の 旅に出るああ ぐでんぐでん 俺とおまえは ぐでんぐでん廻り道でも 道は道はるか どっかにたどりつく あの娘生まれは 天ビン座恋をは…
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十五年目の少年 – 三貴哲成
女房子供に囲まれて笑顔を振り巻く事もある俺は男と息まいて一人で涙する夜もある 日増しに時間は足りなくて仕事の隣で寝起きする何を追うのかそれさえも伴らず駈け出して陽が暮れる のんびりやれよと声がするゆっくり歩けと叱ってる俺の心の中にいる十五年目の少年が 十五年目の少年が心配そうに見つめてる 心配そうに見つめてる…… 星を枕に眠りたい裸で海原渡りたいいつの頃から分別に魂握られてしまったか 本当にやりた…
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涙のラーメン – 三貴哲成
降りしきる 降りしきるこんな雨の夜はふたり暮らした この部屋がやけに広くて さみしい あんなに愛しあった仲なのにあんなに信じあった仲なのにあなたはもういない 泣いた分だけ 水をいれて愛を燃やして沸かしましょうねぎを刻み 心も刻む 涙のラーメン ふたりで食べたラーメンあの日と同じラーメンだけど あの日よりも しょっぱい涙のラーメン 愛しても 愛しても結ばれない恋があると知らずに 生きていた若かったの…
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少年の瞳 – 三貴哲成
おまえとなら 生きて 行けると思ったごめんよ おまえが 望むような俺には なれない 悔しいけれど自分が ちいさいと 気がついた 少年の心と 少年の瞳でかなわぬ 夢を 追うもいい少年の心と 少年の瞳で見知らぬ 街へ 旅もいい 俺らしさを いつも なくさずいたいさおまえを 嫌いな わけじゃないよ男の 胸には 線路(レール)が 走る乗るのも 下りるのも 好きなだけ 少年の心と 少年の瞳で大きな 鳥に な…
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泣かないで 泣かないで – 三貴哲成
ここで背中を 見せたならオレは一生 負け犬だろう酒場の隅で ボロきれのよにボトルをかかえて 眠りこむ泣かないで 泣かないでオレの涙よ まつ毛で止まれ泣かないで 泣かないでお願いだ かなしみ止まれ 同じユメみていた アイツ手のひら返して 遠ざかってく悲しいコトバで 殴られるたびキタえられたぜ Broken My Heart泣かないで 泣かないできっと陽の目を 見る時も来るサ泣かないで 泣かないでお願…
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遠い約束 – 三貴哲成
いつかふたりで 暮らしてもおまえの誕生日はあの店の あの席で 乾杯しようなんて…話したね 遠い約束を 今もやぶれずにここに来てしまうふいにおまえが そっとおまえが扉を開けそうで ハッピィ・バースディ・トゥ・ユゥ幸せでいるのか?誰にも聞けないから 心で想っている心で想ってる 俺の心を 置き去りにちいさな窓を閉めてあの頃の あの店が ビルに変わるよ時が…流れたね 遠い約束は 今もかなわずに胸をしめつけ…
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涙をふいて – 三貴哲成
あの日 夢をさがして オレたち愛を 捨てたふたりさ二度とめぐり逢うとは 思わなかった この街角で ぬれた まつ毛ふきなよ あれからつらい 暮らしをしたねやせたお前の肩を この手に抱けば すべてが分かる 涙をふいて 抱きしめ合えたらあの日のお前に 戻れるはずさ涙をふいて ほほえみ合えたら遠い倖せ きっとふたりで 泣いて 涙枯れても 心に愛は 消せやしないさ迷いつづけた人生 今日からお前 離しはしない…