瞳(ひとみ)に輝(かがや)く 千灯祭(せんとうさい)は
燃(も)えて儚(はかな)い 宵待(よいま)ち灯(あか)り
ひとり来たのを 悔(くや)んでいるの
あなたあなた恋(こい)しい 春木(はるき)の川に
揺(ゆ)れる面影(おもかげ) 赤沢(あかさわ)の宿(やど)
愛(いと)しさ憎(にく)さが この身(み)をせめる
琴路(ことじ)、瀬戸淵(せとうみ) 女の未練(みれん)
谷のせせらぎ 湯舟(ゆぶね)で聞けば
風に風に打たれる 湯川(ゆがわ)の雨が
肌(はだ)にしみます 西山(にしやま)の宿(やど)
湖畔(こはん)で占う ふたりの運命(さだめ)
明日(あす)の行方(ゆくえ)を 引(ひ)き寄(よ)せたくて
墨(すみ)の手紙を したためました
想(おも)い想(おも)い届(とど)けと 稲又川(いなまたがわ)に
文字(もじ)がにじんだ 雨畑(あめはた)の宿(やど)
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おとうさん – 三船和子 永い年月 後もみず歩いて来ました 夫婦みちおとうさん おとうさん おとうさん人生まだまだ 五十年喜怒と哀楽 みちづれに仲良く生きましょ おとうさんがまん比べて
愛別離 – 三船和子 旅ににげだす 女の胸に涙があふれる 夜明け前どうかしたかと 鳴る汽笛未練がとなりで 肩ゆするカスマプゲ カスマプゲあなたを忘れる 愛別離買った切符に 運命をまか
契り川 – 三船和子 この舟に 運命を 乗せた 二人ならどこへ 流れて 行ってもいいの悔はない悔はないのよ 今日からは死ぬも 生きるも 耐えるのもみんな一緒の 契り川身を寄せて あな
嫁いだ娘の幸せを – 三船和子 娘が嫁いで 行きました思いこがれた 佳い人へ父さんあの娘が うまれた朝は日本晴れした 青空でしたねさみしくなったら アルバムを開いておもいで 語りましょうね(セ
も一度呼ばせてだんな様 – 三船和子 風に巻かれた 木(こ)の葉(は)のように時の流れが 早すぎますね私の大事なだんな様 だんな様変わる季節(きせつ)の 音聞(おとき)きながら小さな秋だと あなたが
この冬すぎれば春が来る – 三船和子 二つの心を つないだ糸も無理やり引いたら すぐ切れる一日一歩 ふたりで歩く人生坂も 折り返しこの冬すぎれば 春が来る あゝ春が来るいいえとハイとを 上手に使う可
おんなのカン! – 三船和子 身体を気遣い 呑んでるあなたお酒の好みが 変わったみたい女のカンで わかるのよ他にいいひと できたのね責めるつもりは ないけれど離れたこころは もどらない帰って
なごり酒 – 三船和子 運命というには あまりにもせつない別れの 夜がくる止まり木 水割り 女のみれんなごりのお酒あなたのすべてが今も今も今も 好きなのに小さな幸福 追いかけたふたりの
おつかれ様 – 三船和子 男のしがらみ 昭和の義理におつかれ様と おつかれ様と云える女房になれましたこの先筋書き 見えないけれどまさかまさかの 坂道を もひとつ越えて夫婦(めおと)劇場
花中花 – 三船和子 花を 花を 花を咲かせましょう 倖せ女花牡丹 シャクヤク 百合の花やさしい微笑み 美しく命の限りを 燃え燃えて姿うるわしく 咲く花中花(かちゅうか)で蕾み 蕾み
夢旅路 – 三船和子 出雲やしろの 石段のぼり鳥居をくぐって 清め水一鈴 二鈴 祈り鈴明日の倖せ 絵馬結び女ひとりの 夢旅路衿(えり)に粉雪はらほろ 降り落ちる京都五条に 天神様へ灯
浮き草ふたり – 三船和子 渡るこの世の 裏表流れ冷たい なみだ川いいの私で 私で良けりゃついて行きます どこまでも心を寄せ合い はぐれぬように…浮き草ふたり回り道した その先にやっと見つ
女…泣く港 – 三船和子 あの人の 船が出る日暮れ桟橋 ひとり残されるいつか別れが来ると知っていたけれど優しさが 欲しかったばかな女が 泣く港結ばれた あの夜は沖の漁り火 赤く揺れていた
三歩下がってついて行く – 三船和子 世間知らずの この私今まであなたに 迷惑ばかり優しく叱って かばってくれた感謝してます いつだって古い女で いいのです三歩下がってついて行く ついて行くそばにあ
ぬくもり酒場 – 三船和子 灯りがともる 駅裏通り暖簾(のれん)手招く ぬくもり酒場酒のつまみは ひじきの煮物まずはビールに しましょうかお疲れ様 おひとつどうぞ…今日の疲れを 忘れ酒誰で
女の始発駅 – 三船和子 凍りつきそな 指さきにかける涙の 白い息みおくる人も いないのにふり向きながら 汽車にのるあなたを忘れる 女の始発駅雪の灯りの 角館(かくのだて)いつか歩いた
なさけ川 – 三船和子 あなたが側に いなければ眠れないのよ 淋しくて夜に流れる なさけ川 なさけ川愛の嵐に この身をのまれ溺れて死んでも 悔いはないお前の肌は 冷たいと強くやさしく
おじいちゃん – 三船和子 指の節くれ 撫でながらお酒の味に 恵比寿顔長生きしてねおじいちゃん おじいちゃん楊子でつまむ お新香は嫁の味です 薬味です俺に似てると 目を細め見上げるほどの
あなた様 – 三船和子 雨あがり 日差しの中をあるくあなたの 背中が好きですわ云わせて欲しいの 照れますが私あなたの妻です 母です 女です愛していますわ あなた様唇を 噛みしめながら我
母ざくら – 三船和子 生れながらの 苦労に泣いたそれが私の 運命ならあなたと愛を 結びあいいのち授けた この子のために冬の向うの…春を呼びたい 母ざくら眼許可愛い 子のいとしさは親で