一文字辰也

  • 男 追分三五郎 – 一文字辰也

    同じ親持つ 血よりも重い兄弟分の 盃は馬鹿な奴だが 気のいい石松(いし)の仇は 仇はこの身に 代えてでも喧嘩支度の男 追分三五郎 「おしろ、夫婦の約束はなかったことにしてくれ!石松の仇、都鳥一家との 今度の出入り、生きちゃあ帰れめえ。黙ってその手 離してくれ、なあ、おしろ!」 元は備前の 武士(さむらい)くずれ裃脱いで 男伊達二十八人 数ある中の清水 清水一家の 勇み肌腕じゃ負けぬが情 三文字にゃ…

  • 夫婦坂道 – 一文字辰也

    俺でいいかと お前に訊けば貴方だからと うなずいた狭い部屋でも 大きく見えた何もなかった 振り出しは夫婦坂道 夫婦坂道腕を引いたり 引かれたり 思い通りに ならない夜は荒れて何度も 八つ当り工面上手な お前の酒に酔ってやる気が また起きた夫婦坂道 夫婦坂道共に泣いたり 笑ったり 夢に賭けてる 貴方に賭けて従いてここまで 来たと言うやはりこの目に 狂いはないといつかお前に 言わせたい夫婦坂道 夫婦坂…

  • 上州子守唄 – 一文字辰也

    赤城下ろしの 空っ風やくざ渡世にゃ なお沁みる罪も恨みも ない人を斬らにゃ通れぬ 上州路男 板割 浅太郎泣かぬつもりが 男泣き (セリフ)親分 叔父貴、三室の勘助は私が斬って参りやした。叔父貴殺しのその罪と忘れ形見の勘坊は私が生涯 背中に背負って参りやす。泣くんじゃあねぇ 勘坊。男が泣いちゃあ 赤城の鴉に笑われらぁ…。 同じ血を引く 命より義理が重たい 渡世とは瞼閉じれば その裏にまたも叔父貴の …

Back to top button