リリィ、さよなら。

流星群の降る丘で – リリィ、さよなら。

走る 走る 光の中を 息を切らし僕は夢中で
昔、君と見ていた夢をぼんやり思い出して

町の外れ 川のその向こう 夜に二人抜け出した場所
あどけなく笑い合う僕らと 坂道ですれ違う

立ちこぎで振り切った風はあの頃のまま
聞こえるはずのない「どこに行くの?」 空耳さ

今 星の降る丘で もう一度だけ君と 物語の続きを聞かせて欲しい

忘れられた公園の隅 花火をして怒られたっけ
そうだ あそこも去年の冬 駐車場になったんだ

大切な気持ちだけ 大人になれないまま
ひとり抱きしめてた 壊れてしまうくらいギュッと

今 星の降る丘でもう一度だけ君と 物語の続きを聞かせて欲しい
そして 逢えたなら何を話して何をしよう
「さよなら。」以外なら何だっていいよ

響く響く 喧騒の先 誰もいない石段の上
夢みたいだ あの日の君がそこで手を振っている

今 星の降る丘でもう一度だけ君と 物語の続きを聞かせて欲しい
そして 逢えたなら二度と「ありがとう。」だなんてこと言わないで
「また明日。」と笑っていて

ずっと ここで 夏の空の下で 流星群の降る丘で
ずっと ここで 夏の空の下で 流星群の降る丘で

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