ユリイ・カノン
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シンギラ – ユリイ・カノン
大喝采デイドリーム客は待っていたってそう来ないや怪人にキスしたって灰燼に帰す身分代替でオーグメント舌を打っていたって仕様がないや冷然な高利徴収run,run,run,run away もう首を括るかつって遺書を綴る今日it’s a dead endどうすれど不束ハイヒールで綱を渡るアノマリー Sing it loud踊れ舞えや らるらりら蜜を吸って吐いてヘグって天誅待っている 眩んでし…
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カルディア – ユリイ・カノン
花詞は無垢と純と才能んなことそりゃそれは言ってないが人は何かしら意を問うのだから知りたい君の価値や美学を 一つだって解りゃしないわ二つ無いものにも成れなくて待って言わないで正解ほら苦吟も無駄になるじゃない 嘘も虚像も嫌になるけど種も仕掛けも無くちゃつまんなくない? ならばまだまだ幻想夢想に空に成るまで行ってみようぜ一切の才も咲かさないままなんて死同然世界の解を明かしたい あなたが描く物語が愛に満ち…
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ユエニ – ユリイ・カノン
何を描いて唄っても滿たせない故に夢見ちゃうのも仕方ないじゃない? 何年經っても變わらないものを求め續け腐っていきゃいいさ! 粗末な濫作 見飽きたもう既に似たような顏して見分けられないわ無價値な問いだの不埒な解だとか哀だの戀だのホントくだらないわ 生産性など無い程に缺いた知能 馬鹿の物言い飽いてしまった其の頃に大抵臍を噛む 其れは愛や金でも滿たせない故に謂う世迷い言 仕方ないじゃない? 彼奴も此奴も…
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人間らしい – ユリイ・カノン
そう、人の形なれど何にもなれないや厭厭 ざまあご覧遊ばせどうだい頽廃した今に泣いた理想論者 あーだこーだでシミュラクラ生命の定理は曖昧だ てめえの情にも辟易で救える脳など無い無い無い 尽いた謬錯な感情がぐるぐるぐるぐる縒り合って 愛されたくて狂ったりなんかして それは―― 「人間らしい」なんて君が笑う拝啓 愛を吐いて 死を抱いてドクドクドクと脈打つ欲にトドメを刺すんだ 嗚呼 「人間らしく」なんてB…
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ネクロポリス – ユリイ・カノン
何処かに落っことしたの其れって何だったっけな 最初から何にも持ってないいつまで経っても解んない 如何してこんなんなんだろうまあ、だって違って生まれた ねえ、待って!それっておかしくない?人生がそれで決まるの? この街が捨てた倫理の形など誰も忘れたんだ 息も脈も騙し騙しだ蹲った僕はしどろもどろ 華やいで廃れて 芽吹いては枯れて積み上げられた ネクロポリス 狂ってしまえよ 馬鹿になり舞えよ意のまま踊れ…
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キャスティングミス – ユリイ・カノン
いつか見た グランギニョル昏く薄汚れた小さな劇場で滑稽に 務む様憂さったい脚本 まばらな手拍子と ああ大衆芝居と大衆外人生英雄願望と踊れ只、代償次第と足元を見た僕は“役”が欲しかった 台詞無い主役を生きるならいっそマーダーサーカスで血の雨とニヒリズムの喜劇をご覧あれほうら、お前が欲しがっていたものだ 下らない緞帳の幕間じっとマーダーサーカスの道化師は照らすスポット また一人殺した俗な脚本だろう 笑…
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御気ノ毒様 – ユリイ・カノン
イタい芝居 子細らしいあたし能無し アイロニー 自愛 痴態 痛々しい中身の無い 人でなし 餌に釣られ死んだ この底は屠所よろしく猪口才な理想で他人を疎んでもなんにもなんないな どいつもこいつも要らないとか下衆な邪意に憑かれて ああ 地獄に堕ちるだけ なんて あらあらあらお気の毒ねそれじゃ面白くなくなくない 唯唯唯与太な人生 誰か手放しで肯定して ほらほらほら唾棄して憎め蛇蝎の如く嫌って忌んで 白々…
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ツクヨミステップ – ユリイ・カノン
有耶無耶な夢は不意に覚めて目眩く夜と 過去がコネクトあちらこちらへ 低徊 往来また振り出しと 賽の目が笑うの 愚者は雨夜の月に祈って徒花に実は生らぬと気付く盲亀の浮木 浅慮を嘆く万策尽きたリアリズム 救いなど待っていたって既に身は絶え絶えだって 未練などもう一切ないどこにも行けない僕を誰か連れ去って ほらたったらったらったった月読命の夜に STEP STEP憧憬は裏の裏 待ってなんてらんないな尽き…
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対象x – ユリイ・カノン
例えば一つだけ願いが叶うのならばこんなちゃちな人生 今すぐに楽にしてほしい 纏わりつく歌が耳鳴りのように蝕む「綺麗事ばかりじゃ生きていけない」と棄てたんだろう 間違いと知るには正解が少なすぎた羅針が示すまま ふらふらと歩いて挫いて 不条理に刺されて 溢れ出す嘘が浸みて「美しくありたい」だとか醜い感情が芽生えた 噤んだ言葉の意図を問えど目を逸らす愚かな僕だ ねえ、教えてこのまま生きていいの?答えてよ…
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少女地獄 – ユリイ・カノン
愛も哀も余さずちょうだい厭くまで情に綴じ込めてI could die ほら悖る双眸脳に咲いた少女地獄 I know 相も変わらず迷妄あれこれ欠いて苛まれて人間然としたその表情もう一切 禍殃と焚べる 値札をつけた月並みな夢に転げ落ちゆく惨めな人嘘など無いと嘘吐くなんで?なんて泣いても無駄ってこの街が捨てたモラリティの形など誰も忘れたんだって歌う路上のシンガー彼女はどんな顔してたっけ? 売り払った拙劣…