ミス・コロムビア

鈴蘭峠 – ミス・コロムビア

母を想うて 夜露にぬれて
旅の乙女は 峠を越える
峠三里に 鈴蘭咲いて
月も匂うよ 春ゆく夜を

旅の乙女は 菅笠小笠
紅い緒紐(おひも)が 夜風に揺れる
涙ながして 鈴蘭摘めば
母のおもかげ み空にうかぶ

旅ははてなし 我が世はつらし
誰に贈ろう 旅路の花を
乙女可愛いや 鈴蘭抱けば
遠いふるさと 月さえ霞む

泣くな乙女よ 朝霧晴れて
空は薔薇いろ もう夜が明ける
小鳥啼く啼く 涙も消える
旅の乙女は 唄うてゆくよ

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並木の雨 – ミス・コロムビア

並木の路に 雨が降るどこの人やら 傘さしてかえる姿の なつかしや並木の路は 遠い路いつか別れた あの人のかえり来る日は 何時であろ並木の路に 雨が降るどこか似て

山の夕霧 – ミス・コロムビア

何故にかくすか 山霧狭霧うしろ姿が はや見えぬやるせ涙で 遠い風聞く日暮れの峠添えぬ仲ゆえ 思いはつのるわたしゃ嘆きの 夜鳴き鳥誰に明かそか 夢もせつないふたり

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