こおろぎ きこえてる
姿は見えなくても
いるのがわかる
あしたも がんばれ
…とは言っていない
ただの 淋しがりやのうただよ
でも いるのがわかる
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二月三月 花ざかり うぐいす鳴かせたこともある五月六月 実がなれば 枝からふるい落とされて近所の町へ持ち出され何升何合計り売りもとよりすっぱい この体ウメウメウ
あした浜辺を さまよえば音のことぞ 忍ばるる風の音よ 雲のさまよ寄する波も 貝の色もゆうべ浜辺を もとおれば昔の人ぞ 忍ばるる寄する波よ 返す波よ月の色も 星の
大理石の 台の上で天使の像 ささやいた夜になると ここは冷える君の服を 貸してくれる?タイムトラベルは 楽しメトロポリタン ミュージアム赤い靴下で よければかた
わたしにも あなたたちのように 若い時があったわ輝く空に 飛び立って 旅を続けていた知らないこと やってみたいこと 胸にあふれていた旅の途中で たくさんの お友
特別な鏡本当のわたしが映るという鏡探しだして 見つめてみたわたし アイスクリームを食べていたアイスクリームを食べていた不可思議な鏡選ばれたものが手にするという鏡
大きな宇宙の柱時計時計は眠い 今日も時計はうらやむの食べて 遊んで 働いてそしてベッドで眠るわたしをあくびしたいのを 飲み込んで静かに 月の振り子を 揺すってる
いつかなくした あの傘はどこかでまだ きっと待ってるその声が呼ぶ声がきょうの雨一日じゅう 呼び続けるけれど聞こえないわたしイヤフォンから 雨の曲口ずさむ手には
空は鈍色になる いつもすぐにないものをじょうずに数えるのは もうおしまいあなたは夜明けだった闇にしゃがみ込むわたしを照らす夜明けまぶたの中に光が差し込むまるで
空のなかに小さな机と ペンがあるといい白い便箋もそこから 手紙を書くわ青い文字で 透き通った指で 素直に書けるはず大切に思ってた、とごめんなさい、と空のポスト
あなたの空にひもをかけてわたしの空につなぎたいそしたら風が吹く あのシャボンの匂いそしたら音ひびく あの変な鼻歌あなたの空に ひもをかけたいここにあなたがいなく