パスピエ

  • 選択詩 – パスピエ

    レとレとレとレとレドレドとレとドとレ それぞれレ、レアで憂う、例外なく、列から出る、レオはライオン、連体詞はあのこの騒音繋ぐ手と手と手 あってる?赤か青かちがってる?ちょん切る 刃であってる?動悸どきどきしちゃってる?究極の選択震えるね どれだろね どどれ どどれ どれ まじ極まってる まじ極まってる窓際待ってる 窓際待ってるまじ極まってる まじ極まってる眠らず待ってる 眠らず待ってる あってる?…

  • SAYONARA HEAVEN – パスピエ

    見えないし触れないから余計にまた欲しくなるんだろうねゆけワーゲン ギリシャへレモン色のたてがみをなびかせ グラスの中で心も溶ける最後だけれど終わりじゃなかった さよならヘヴン きみをさらって桃源郷 熱い午後かすかな光も目印に変えるまた会えますように 味も確かめないで飲み込んだ果実が残す甘苦さコペンハーゲン いい加減からの匙加減反転 MAP上から消えちゃった 螺旋をたどる 開かれたドア目を凝らしたら…

  • A monster in my head – パスピエ

    惑星から見下ろすモンスターほんとは触りたいけど隠したまま 鋭い爪も言葉も僕を見ないで 怖がらないで願いごとロケットに 華やぐ街あかり満月を100個集めたよりも眩しい届かぬ景色は余計に美しく落ちてくだけ 惑星から見下ろすモンスターほんとは笑いたいのに隠したまま 尖った牙も心も僕を見ないで 光のほうへ願いごとロケットに 私の中で眠るモンスターほんとは弱くない知らなければ ないのと同じだったよでも無理だ…

  • 上海と宇宙 – パスピエ

    窓辺から見ていたのは透明 気楽な芝居で夜通し踊れば味も分からず腹八分を越えてったランタンの灯りに麻痺した眠りが知らない言葉とすれちがう 喜怒哀楽して春夏秋冬とおくの空ならまだ暗い ひび割れてこぼれ落ちた夜囁くように歌うようにたぶん宇宙とシャンハイ繋ぐ窓辺から見ていたのは透明 最初はグーでつぼみからパァと開いた咲いた花鋏で切られ 連れていかれてしまったの誰も気づかない 憂鬱やさしく包んで成仏皺と皺が…

  • バジリコ – パスピエ

    インモラルうんざりしてるんだよ腹いっぱいなお前が言うな妙なプライドと自由さ武器に走るハイウェイ渋滞中 ハイかローかPかSか両者欲しがっちゃう才能です バジリコのよなフレーバー相棒さそのフレーバー甘くて辛いナンバーかけようかこのナンバー 新都心飛び出したらローマ永遠の休日ぶっとぶわお好きなようにとほったらかしで三味線弾いて踊っちゃうね あれは何だUFOか 前者後者なお逃亡中 バジリコのよなフレーバー…

  • メタ – パスピエ

    思いどおりではないけど進んではいるかな砂を掻いては泳ぐような速さで はじめましての今日に辿り着くまでは焦れた日差しもただ素肌に残して何度も何度も確かめながら ああ、等しく偏るこの世界で回り続けるメタフィクションああ、言葉ひとつ返せやしないけれどこぼれた手を繋いでひとごとだった 限りないと思ってもすぐ底が見えた渇いた喉に昨日が張り付いたまま 朝が来ない夜なら迎えに行くから行ったり来たりをいつか愛せる…

  • ニュータウン – パスピエ

    孤独を知るひとは満たされたい充足を知ってる愛を歌うひとは着飾らない強さをわかってる おいで ここは夢と現の境目おいで 誰も奪わないからないから 誰も 居ないから 頭は柔らかいほうがいいな固いと打たれやすい削れた山の上 丘になってビルが建った たとえば どこで何を失くそうと僕は気づかない 君は知らない同じ時間を違う場所に居て違う場所で見てしまうから 駅に行く途中 空き地ができたでも何があったか思い出…

  • 獏 – パスピエ

    夢を食べ揺さぶれ 膜の外へたぶん、たぶん唱え続けてる時の上くるっと回ったら結ぶひとつだけ確かなのは未来の不確かさで それだけで 吸い殻 空が煙くて今にも降ってきそうそっと掬えば隙間から落ちて彼女はもういないよう 忘れようとしてた忘れられないこと心 かすかな匂いを辿る生き物 夢を食べて育て 酔いしれてさたぶん、ある 鳴り続けてる左胸 人なつこいこの悪夢雲が切れ何が見えた?届かない虚しさか それだけが…

  • ならすならせば – パスピエ

    片っぽで揺れる靴下つがいのスズメが電信柱空っぽのままでわたしは駆け出す団扇を背中にさして とっぷりとっぷりと仰ぐ鉄塔がゆっくりゆっくりと傾いてくところ 悪戯な拠り所消えちゃいたくなるのです とんがった心もならすならすならすならせばまあるい景色に込めたやわらかな羽をちぎる感触だ頭の片隅でしれっとやっちゃった頭の片隅を満たしてくれないかな もうすぐで三時のおやつはカゴの中でじっとしていました空っぽの炊…

  • 嬉しいことも悲しいことも – パスピエ

    嬉しいことも少し悲しいことも悪い夢ならいつか話せるさ世界の外で僕らは出会えるだろうどんなありがちなことも特別 どこへでも行ける君が選ぶ場所には意味がある 今日はどうだいくぐり抜けた夜の向こう 嬉しいことも少し悲しいことも悪い夢ならとけて流れるさ僕らは選ぶそれとも選ばれてる霞む岸辺にいつか着けそう 目を凝らし「らしさ」求めてるあまりに不自然でそれもアイロニーしかめ面の鏡の人 どこかで掛けちがえたボタ…

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