シャムキャッツ

FENCE – シャムキャッツ

14階建て 伸びる マンションの影
少年に宿る 兆し 傾く 傾く

駐車場のフェンスに寄りかかる俺を
半ズボンのあいつがじっと見下ろす
俺はタバコをくわえ一服すると
陽の当たる方へ足を向けるんです

ゴミたまる 河口 監視台の影
水位を見張る 妖怪 君は知ってるね?

漏れださないように調整してる
彼がいなきゃ君はだめになる
お別れをしなきゃ 溺れて 苦しかろう

防水壁に腰掛ける俺を
半ズボンのあいつがじっと見下ろす
ちからなくうしろに落っこちるので
君を濡らしてしまうかもしれません

伸びる マンションの影
見張る 監視台の彼

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スピークアウト – シャムキャッツ

太陽に焼かれた砂と地平線無いよりはマシなボロ布纏うらくだの背の上 目を閉じた女性つかの間のそよ風に涙のせた懐かしい雷鳴遠く聴こえてそれを合図に踊り出す奴らに打ち

金太郎飴 – シャムキャッツ

蜂が描いた魔法で森のその花探してた僕の迷いもそろそろくだらなく溶ける頃さ支度できたら行こうぜちょっと今気を抜いたらもう骨の中まで君でいっぱいで甘くしゃぶれそう金

おとといきやがれ – シャムキャッツ

君に優しくすると損する髪を濡らしたまま夢を見る次から次に落ちてくる雫もう避けきれないびちゃびちゃのまま歩いていく街は静かに淀んでるああもうむき出しの感傷にずっと

さよならアーモンド – シャムキャッツ

飛び出す事忘れたの?ボーイ 聞かん坊さらに耳鳴り透明なんて嘘だって知ってたんでしょうなら悪いのは君の方さ最近ちょっと疲れちゃったっぽい走る想いも息どまりで、気づ

手紙の続き – シャムキャッツ

靴の紐を二重に結ぶ少年の書きかけの歌が部屋に響いてる思い出してその次の次のページ書きかけの歌は部屋に響いてる

No.5 – シャムキャッツ

No.5 この胸浸すヨーグルトカン高い声すら鞣すようなこだわるハートさんはちょっと雨に濡らすだけ有名な恋でも奪い合い愛せるようにNo.5は今レジの卓の上なんだか

シンパシー – シャムキャッツ

色鉛筆は三色でいいよ何選ぼう赤 緑 最後はオレンジあ、かぶるかい?ノンストレスの響きに風見鶏の風を追いかけて見つめてしまった笑ってしまったシンパシーそうかい風見

本当の人 – シャムキャッツ

あいつの住む街は 平和な島シーヘヴン飼われてるペットのような気分で生きている星は降り注ぎ煙に巻かれてく箱の中にいるようだ 壁はとても高いけれど本当の人 本当の家

SUNNY – シャムキャッツ

可愛い君の手で僕の目をふさいでおくれもう何もしたくない宿題はあとまわし夢の中へ 君の中へゆらゆら沈んでいくねえ僕を叱ってくれよやる気出す為のなんか出してちょうだ

なんだかやれそう – シャムキャッツ

どうだいもういいかい何度洗っても絶望が消えないのどうしたって落ちていく砂時計を返してあいつは笑ってるやれそうなんとなくいけそうやらせてよもっともっともっとどうだ

MALUS – シャムキャッツ

あのこが僕を揺らしてる言ったことすぐくつがえして点滅信号をわたる団地のはしのコンビニで揚げたチキンをほうばってだれにもばれないで消えるもぎたての禁断の果実小さな

SWEET DREAMS – シャムキャッツ

果てしない夢を見た夕暮れ船は出て とろり すべっていく水兵さん忙しい彼は彼女を思い 目ん玉濡らして淡く染まりだす雲を眺めてるどこまでも行ってしまおう 太陽と漕い

PEARL MAN – シャムキャッツ

止めたビデオを戻して 君と恋した町へ傷だらけで求め合うせいでこころが普通じゃなくなっていく引き金に指をかける君が最後の最後 微笑んで赤裸々にされる僕の胸に穴をあ

LAY DOWN – シャムキャッツ

無期休暇 転勤を断ってまっさらな部屋 女が寝転ぶ泡を吹く春の日差し腕に触れるフローリングがひんやり疑問は長く持っていられない捨てるか 忘れるかなにもかもがそうな

SUNDAY – シャムキャッツ

歯痒くてたまらないよく晴れた日曜日髪をバサっと切ってきておくれよ君のショートカット僕が最初に見たいのさ好きだから新しいカメラを持って行くよ高架下で待ち合わせしよ

AFTER HOURS – シャムキャッツ

嘘も本当も入り混ぜて僕たちは時を泳いで行く運ばれて来た喜びのリボンをほどいて風に投げるそれぞれの場所へ帰って行くつかの間の時を踊っている朝がくる時はちょっとだけ

TSUBAME NOTE – シャムキャッツ

いつもの事なの 当たり前の言葉さ君に伝えたり 僕の顔の代わりさ夢の中でも覚えてるかい?ありきたりな台詞を夢の中でも知っているだろう?お寿司が食べたいってこんな風

FOO – シャムキャッツ

法廷を出る裁判官菜の花の匂いつんとくる朝から晩まで威厳を保つ嵐はまだ来ないなんだ、冗談じゃない 嘆く 裁判官春は危険さ いい加減なのさ重要書類整頓する食い違う夫

MODELS – シャムキャッツ

朝焼けの工業団地に夜走りのトラックが戻って来るさめた缶コーヒーを飲み干しドライバーの若者は寝床へ帰っていく夕方には愛しいあのこに会える小鳥がさえずり僕らの目覚め

落ち着かないのさ – シャムキャッツ

落ち着かないから帰って来なよチェリー 今更 僕は君が必要落ち着かないのさ君は来ないんだろう シャツがびしょびしょチェリー 今更 僕は君が必要落ち着かないのさ落ち

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