汚れた鞄を引きずって
千里の旅の道で逢った
泥にまみれたエピソードも
ひとつやふたつじゃない
あなたも僕も
陽だまりのような優しさに
心の雪は すぐに解けた
涙の一粒一粒に
意味を与えてくれたから
この世界が きらめき出した
モノクロを鮮やかに染める
春風を呼ぶ人よ
祈るように 仰ぐように
待ちわびたネモフィラの花が咲いた
冬の夜の長い闇も
その笑顔だけが 一縷の光で
過ぎた日々も 見えぬ明日も
二人で受け止めてゆけたらいいな
だから どうかそばにいて
あなたがいるなら 大丈夫
ひょんな言い間違いひとつで
こんなにも笑い合えるけど
言葉と言葉のあいだに流れる
優しい風が好き
名前を呼んだ あなたの声が
曇る胸 透き通らせていく
並び立った二つの影
あなたが ほら 溢れてるよ
目を閉じてたってさ 浮かんでくるよ
空の青を真似て揺れる
無邪気な姿に 僕は癒されて
傷ついたり 喧嘩したり
それすら愛おしい時間だと思えた
そのかげりも輝きも 包み込んで
時を紡いでく
風にそよぐ 花びら
満ちてひらく 春の日
“幸せ”と呼べる場所を 今 ここに見つけたよ
祈るように 仰ぐように
待ちわびたネモフィラの花が咲いた
冬の夜の長い闇も
その笑顔だけが…
過ぎた日々も 見えぬ明日も
二人で受け止めてゆけたらいいな
そのかげりも輝きも 包み込んで
時を紡いでく
だから どうかそばにいて
あなたがいるなら 大丈夫
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