キノコホテル
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夏ノ輪舞 – キノコホテル
死神が舞い踊る 西から太陽は登る黒い旗靡びかせて風は節制をうながす悪魔に繋がれた恋人たちは幽閉されて運命の輪 回り出すの待っているだけ 悟り切った隠者と眠った騎士たちを満月が照らす蒼い夜 バベルの塔が崩れおちる吊られたままで 笑う男なんのことやら関心もなく戦車が街をゆく 有り余る愛 手にした女帝運河に金貨 ばら撒いて手放そうとしている富と権力 響くファンファーレ審判の時正義は盗まれた棒立ちの魔術師…
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サイキック・ハイキック – キノコホテル
邪魔ねあんた退きなさいよ私の道開けなさいよ随分しぶといじゃないのまだ生きてたなんて 知らなかったわ相変わらず パッとしないじゃないの一人じゃ何にも出来ないから虎の威を借るなんとやら のんべんだらり酒飲んで坊や達 侍らせて高見の左団扇これも仕事 文句あるか 血反吐はいて 生きる気持ちが分かる訳ないさあんたが売った魂此処にまだまだございます 丁々発止にすらならぬ 虚しや口の利き方から学び直して こんな…
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地獄列車 – キノコホテル
歩けよほら歩け無理なら走りだせ働け 泣きながら吸い取られてお終い 笑う女詰んだ男無邪気な声で『いただきます』駄目駄目駄目我に返れ車もバイクも売らないで 恋も愛も知らない不器用で穢れなき男時は流れ今失うものはない きみが夢中な女の子とんだペテン師じゃないの今すぐ目を醒ましましょ人生終わるわよきみが夢中な女の子手に入る訳がないのお金持ちの恋人の言いなりのお人形 笑う女詰んだ男無邪気な声で『いただきます…
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東京タワーだけが見えない部屋 – キノコホテル
18階の窓から 茜雲を見ていたこの空は何処までも続いていると思ってたここから私出られない出たくないのかも 知れないそうよ一生 出たくない他に居場所はもう無いの 引き裂くような轟音が何もかも飲み込んで行った怖いものなんかなかった世界は私の味方だった狂気に沸いた歓声は私にはもう届かないのそれでもまだ生きていたきみが隣に居たから 東京の空はよく晴れて抉られた傷も乾かすでしょう明日からまた 下り坂ね近付く…
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不祥事 – キノコホテル
改札越し 不意に手を伸ばして口づけしたうら若き乙女みたい浮き足立つ 気持ちオフにしたら振り返らずに 雑踏に消えてゆくだけ次の 約束はしないわ コートの中まだ二人の香りが混じり合ってまぐわい続けてるのを見られているような 駅のホーム 自意識さえも まだ鎮められないくすぶる残り火が今も駆け巡っている夕日が落ちて行く そう あなただけ呼吸をさせてくれるの溺れる私は乾き切った この夜を一人じゃ泳げない現実…
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私の讃美歌 – キノコホテル
憂いの数だけ手にした 美しさを誇れ 貴方は負けない嵐の中で咲き誇る 薔薇はそう一輪で良いの ワイン傾けてセラピスト気取り誰か助けた つもりの私目元潤ませて 聞いてくれるけど救われたいのは 私です 敵ばかりを 作りながら手にした暮らしも 今はそれなりには 気に入ってるの褒めてあげましょう あなたは負けない嵐の中で咲き誇る 薔薇はそう一輪で良いの ひたすらに遠く伸びた雪道に途方に暮れる 朝があっても …
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夜はおあずけ – キノコホテル
そうねやっぱり 私が数段上ねあなたなんか ライバルにもならない誰が見たって 器が違うのよ思い知って 身の程弁えなさい 誰かの周りチョロチョロ 取り巻いてばかり思惑がバレバレよ お・あ・ず・け Saturday Night悪いけどお先に失礼無駄話をしてる暇などないの 何処へ行くの 旅の途中は予報なんて あてにならない現在は現在で 未来は未来の風を起こせ 嵐の目になれ 一度くらい 地べた這いずりなさい…
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青き斜陽 – キノコホテル
艶々の赤い自転車ブレーキ音高く鳴らして階段を上る靴音掠れた声で起こして 朝一のニュース眺めては取り残された気分になったもう若くないよね、なんて言いたいだけ ただ何となく大人になった 微熱が引いて 日が暮れて長く伸びた 影を踏みながら開かない踏切の警報だけが鳴り響いてた そして今 きみはもういない近過ぎず 離れ過ぎもせず刻んだ時間に果たして何の意味があったというのだろう そんなに赦せぬものなのか私だ…
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諦観ダンス – キノコホテル
私のドアに触れないで気が向いたら出て行くから訳知りな顔で近付かないであなたが思うほど優しい人なんかじゃない勘違いしているわ 騒がしくしていよう何も聴こえぬようにあの拙すぎる唄も落ちがない噺も 止まない雨の音弧を描き踊る Saturation眠れないまま ひとり燃え滓のように溶けてゆけ 終電を逃してぶつかる肩 怒号飛び交う街は薄汚れた打算と 転落の呼び水だらけ皆んな皆んな、のっぺらぼう 泣けない夜が…
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暦日フィナーレ – キノコホテル
ちょっと 何処みて歩いてんのよボサッと してたら置いて行くわよブスッと してても良いことないしスパッと キメて先を急ぎましょ 肩で風斬って高いヒール鳴らしてつい目立ってしまうのそれが私よ Hey my girl こう見えて意外と可愛いとこあるのよひとつ騙されてみる?悪く無いわよ Hey my boy 分かってるわ 黙って付いておいで振り回して 欲しいんでしょもの好きね 羽目外して 何処までも飛び回…