エドアルド

  • 夢でもう一度 – エドアルド

    できる事ならもう一度あの時握った手の温み思い出す度傷む胸あれが最後の夜でした夢では時々逢いに来る星屑に紛れて面影揺れる風に流され消えてゆくいつもあなたが言っていた笑顔と感謝を忘れずに そんな顔して見ないでよ最後に残した言葉ですやさしい心をあげられず後悔ばかりが責めてくるこれから一人の迷い道教えてよ私の明日(あす)はどうなるのあなた照らしてくれますか彷徨い歩く霧の中明るい兆しがすぐそこに 夢では時々…

  • あなたこそ道しるべ – エドアルド

    人はそれぞれ 子供のころは太陽を背負って 生きてたんだね今、悩みの中 帆のない小舟でわたしは漂う この人生の荒波をまた逝く春 もう来る秋ひとりで涙 流す日もあなたこそ 道しるべ父になり 星になりあなたこそ 道しるべ夜空に叫ぶよ もう一度逢いたいと 時は流れる ものではなくて積み上げてゆくもの 無駄にできない今、その教えに あなたの教えにわたしは応える もう迷わずに生きてくと人に笑顔 花に薫り祈りは…

  • しぐれ雪 – エドアルド

    窓のむこうは 寒さ橋越えて渡って 夢うつつ今がいちばん しあわせと胸にあまえる 指の文字「あなた…」あの日と あの夜と同じ雪です あぁしぐれ雪 渡る逢瀬の 薄氷いいのいいのよ 待つ身でもそっと微笑む 瞳(め)の中に生きる女の 道がある「あなた…」明日が 決まるのをわたし見ました あぁしぐれ雪 耐える悦び 縦糸にしのぶ思いを 横糸に雪で艶増す 恋衣罪がふたりを 強くする「あなた…」夜明けは 遠くとも…

  • じょんがらひとり旅 – エドアルド

    ねぶた終れば 秋がきてやがて木枯らし 雪が舞う指の先から 血がにじむ三味線(しゃみ)は名ばかり まだ道半ばうなる はじける 凍りつく男じょんがら ひとり旅 意地じゃ弾けない 太棹は熱い命の バチで弾く風の下北 後にして行くはわが道 いばら道先は地吹雪 山嵐北のじょんがら ひとり旅 通りすがりに 受けた恩三味線でひと節 恩返し腹が減ったら 雪を喰いゆるむ かんじき また締め直す叩く 揺さぶる 突き刺…

  • 来し方の宿 – エドアルド

    あなた私を捨てますかついて来いよと 云えますか好きで添えない この運命誰が邪魔する 引き離す傘はこの手で たためてもあぁ 未練たためぬ 来し方の宿 ひとり焦がれる 切なさをせめて隠して 湯のけむり情けあるなら そばに来て淋しすぎます ひとりでは浮世うたかた かずら橋あぁ 心乱れる 来し方の宿 仕掛け花火で 夏が往き秋と一緒に 冬がくるあなた思えば この胸が日毎夜毎に やせていく帯はひとりで 結べて…

  • 歌は、わたしの人生 – エドアルド

    生まれたときから わたしにはいつも歌があったわ今日までわたしを強くささえてくれた歌が……時にはこの世の北風に凍えながらそれでもくじけず歌ってきたわ心がのぞむままに 歌は、わたしの人生わたしの生きる道この命つづくかぎりわたしは歌いつづける 泥んこ道でも かまわないそこに歌があるなら涙にまけずに歌う明日に愛をこめて……歌はわたしの祈り魂の熱い叫びひたすらに歌の道をわたしは歩きつづける 歌は、わたしの人…

  • 瞼の母 – エドアルド

    軒下三寸 借りうけまして申し上げます おっ母さんたった一言 忠太郎と呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ たのみやす 「おかみさん、今何とか言いなすったね親子の名のりが したかったら堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが笑わしちゃいけねぇぜ 親にはぐれた子雀がぐれたを叱るは 無理な話しよ愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇおかみさん 俺の言うことを よく聞きなせぇ尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んで もらえぬようなこんな…

  • 浪花節だよ人生は – エドアルド

    飲めと言われて 素直に飲んだ肩を抱かれて その気になった馬鹿な出逢いが 利口に化けてよせばいいのに 一目惚れ浪花節だよ 女の女の人生は 嘘は誰れかが 教えてくれる恋も誰れかが 見つけてくれるそんな誰れかに 振り廻されて消えた女が またひとり浪花節だよ 女の女の人生は 咲いて萎んで 捨てられました逢って別れて 諦めました人の情けに つかまりながら折れた情けの 枝で死ぬ浪花節だよ 女の女の人生は 人気…

  • さざんかの宿 – エドアルド

    くもりガラスを 手で拭いてあなた明日が 見えますか愛しても愛しても あゝ他人(ひと)の妻赤く咲いても 冬の花咲いてさぴしい さざんかの宿 ぬいた指輪の 罪のあとかんでください 思いきり燃えたって燃えたって あゝ他人の妻運命かなしい 冬の花明日はいらない さざんかの宿 せめて朝まで 腕の中夢を見させて くれますかつくしてもつくしても あゝ他人の妻ふたり咲いても 冬の花春はいつくるさ さざんかの宿 人…

  • 無言坂 – エドアルド

    あの窓も この窓も 灯がともり暖かな しあわせが 見える一つずつ 積み上げた つもりでもいつだって すれ違う 二人こんな つらい恋口に出したら 嘘になる帰りたい 帰れない ここは無言坂帰りたい 帰れない ひとり日暮坂 あの町も この町も 雨模様どこへ行く はぐれ犬 ひとり慰めも 言い訳も いらないわ答えなら すぐにでも 出せるこんな つらい恋口を閉ざして 貝になる許したい 許せない ここは無言坂許…

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