アイビーカラー

  • 214 – アイビーカラー

    214の冷えた朝昨夜に固めた甘い気持ちと決意をカバンに詰めこんで形と心が崩れないよう慎重に歩く 足踏む度に鼓動を打つ寒さからか緊張なのか背水の陣の覚悟を持って有効期限の迫る1日を始めよう 364日もの間あなたに捧ぐこの日をずっと待っていたのに直っすぐもカーブもどちらでいくにも見通しが立たないまま決着の瞬間が長引いてく あざとすぎないように選んだリボンを指でいじりながらうつむいてる数えきれないほどに…

  • だけどさ、 – アイビーカラー

    10代の春に打ち明けた君に誰にでもやらかくてあたたかな君に俯き赤らみながら絞り出すようにささやいたok はじまりを思い出して 淡く輝いてた日々が嘘みたいに壊れてしまった気付かないすれ違いが一度目を閉じて開けたら消えていたそれほど栞を挟む隙もなかった だけどさ、ああしていればよかったこうしていればよかったが最後の最後までわからないままで風に触って消えていったシャボン玉のように跡形もなくあの日々が季節…

  • 愛しい日々 – アイビーカラー

    ぎこちないまま手を取り合って繋ぎ合わせてきた日々目まぐるしく廻る世界の中でこの短い夜が最後になる 優しくなれない時もあってはぐれそうになる日もあった言葉じゃないとこで確かめ合ってここでいつも奏でてきた 膨らませた僕らの行き先は図面通りでは進まなくて途切れてでもまた書き直してきたけどここでさよならだね 結んだ小指を離して未来に手をかざそう果たしたじゃなくやり遂げた区切りもあるから喜び悲しみ怒り幸せの…

  • tumbler – アイビーカラー

    気を遣いながら注いだお酒は弱いと聞いてたからいつもは殺風景なワンルーム君がいると際立つナンセンスもう誰にも邪魔をされない二人だけの甘い世界タンブラーの氷がとけるまで今は夢中になろう 雨音が静寂を際立たせるこのまま手に触れることもなく終わりそうで 探る隙のない好きのタイミングに慌てっぱなしの僕だな眠る準備を促すきっかけがわからない中身の減らないタンブラー 心踊らせて沸かしたシャワーに君を先に行かせた…

  • 白い街 – アイビーカラー

    幻みたいな夜の街雪どけしたアスファルト滑らないように何度も何度も手を繋ぎ直してる恋人たちのメリークリスマス 暗めにおさえた君の服が華やかな街並みに合っている忍ばせたプレゼントに気を取られていつも通りを思い出せないや 手袋の雪を二人ではらって乾いた風も君と感じれるのなら寒いのも悪いと思えないほど一秒先が惜しくて待ち遠しいな いつもなら降り注ぐ粉雪も高くきらめくツリーも夜空を焦がすようなネオンもそんな…

  • AM2:00 – アイビーカラー

    ねえそろそろ出てってもらっていい?好きにしていいとは言ったものの我が物顔でソファーにいないでもらっていい?わざとらしいくらい忙しいフリしてごめんね AM2:00この瞬間が永遠に続けばいいって本気で思ってはいたんだよ重なり合い手と手を繋ぎ合い頭溶ける昨夜の暗がりでの二人 ねえこの後すぐに用事があるからそんな嘘つきで君を出口に誘ってお昼は大丈夫 一人で食べたいから白々しい駆け引きばかり毎回ごめんね A…

  • bath towel – アイビーカラー

    僕が君と出会ったみたいに君も誰かと出会うのだろう愛するということはもっと楽しいはずだと思っていた 優しさだけじゃ足りなくて不確かな答えを探る日々だほんの気まぐれが二人の全てを変えてしまったのかな 呆気のないほどに季節は過ぎて行くゆらゆら揺らいでいる日々に嫌気がさす バスタオルが包むその隙間覗き込んで笑う天使が星屑みたいにこの街のどこかへ飛んで消えていったひび割れた硝子の心に癒える愛しさが見つからな…

  • ほどけた二人 – アイビーカラー

    赤のチョークを選んで囲った僕と君の二人の名前に結んだ今を離さないようにと祈ったはずなのに 夕暮れの影が伸びる教室でカーテンの中二人心繋ぎ合った黒板に無邪気に君が近づいて6時間目の板書の下に小さく今を刻んだ 映画みたいな二人だったきっと誰もが恋い焦がれるようなドラマみたいな日々だった続きが待てないような 赤のチョークを選んで囲った僕と君の二人の名前に結んだ今を離さないようにと祈ったはずなのにあの日の…

  • 次で最後にしてね。 – アイビーカラー

    今の僕の文字だけではあの日の僕は償えないのに夜に浮かぶ二人の思い出をもう一度ってまだ指に願ってる 夜中2時を過ぎた部屋に響く秒針と鼓動が重なる延ばし続けた「まだ好きだよ」も結末が怖くて送れないから せめて君を泣かせないような怒らせないような記念日を忘れない人を見つけてね代わりに僕の次の人で最後にしてね僕みたいな人を繰り返さないでね 日を重ねて増えていった「まぁいっか」のひとつひとつが君の中であっと…

  • ミッドナイトロマンス – アイビーカラー

    ねえもう帰ってもいい?求められた唯一は果たしたはずだからロンリー、二人でいるのに誰もいないみたい ねえ次もし会えるなら今日のうちに決めといてよいつもその場の都合で呼ばないで断れないの知ってるでしょ 帰ってほしくないの芝居がわかってしまって辛いわでもやっぱり私からはこの場を離れらないみたい 最後のミッドナイトロマンスなんて何度誓ったのかな寝心地の悪い腕枕がやめれないくらいにWarmyあたたかいわ あ…

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