まきちゃんぐ

  • 木造アパート – まきちゃんぐ

    木造アパートの二階の窓は 薄いカーテンがかかってるだけタバコの匂いがのぼってくる あなたのやつじゃない香り 木造アパートの二階へ続く階段は 錆び付いて少し揺れる誰の足音かわかるほどに あなたをいつも待っていた 掛け違えたシャツのボタンのようにはじめから答えはわかってたはず似すぎてたの 手に取るように感じてたさみしさ いとしさ だからダメだった 街に溢れたラブソングのようにもっとあなたを愛せたらよか…

  • 鉄のうた – まきちゃんぐ

    勝手な理想押し付けられて窮屈な枠一歩でも出たら勝手にまた幻滅されてアタシはただアタシを生きているだけなのに なんて言ったら満足するのどんな顔でいたら不安じゃないのあなたのいる場所じゃなくてもアタシはアタシでいなくちゃいけないの 夜がまた来るたび深い闇が縁取りを危うくさせてくれる街灯の下 逆光の中に鉄の歌が聴こえる 羨ましい妬ましいと思うたび自分を嫌いになってゆく誰にも話せないことを全部聞いてくれる…

  • ジンジャエールで乾杯 – まきちゃんぐ

    いつも待っていたばかりの日々足りないもの数えて比べては泣いてカボチャの馬車なんて 今更いいわ真っ赤なドカティ 跨いだアタシを見て 思い立ったら吉日誰もアタシを止められやしない夜の首都高 風になるわアタシの通り道よ 貴方になんか邪魔させないわ一度きりの人生 泣いてなんかいられない 余裕こいて 見逃したチャンスガラスの靴じゃ全速力は出ないハッピーエンドの先は 保障もない12時すぎても踊りたいの ずっと…

  • シャドウ – まきちゃんぐ

    あいつ このままいなくなっちゃえばいいのにな辛いことたくさんで泣いてりゃいいのにみにくい顔して酷いこと言ってる わかっているアタシをこんな気持ちにさせないで アタシこのままいなくなっちゃったらどうしよう誰にも気付かれずに ある朝そのままそんなの悔しくて死んでも死に切れないどうせなら誰より派手に刺されたい 何気ない他人の一言で 傷つくなんてほんと馬鹿みたい消えていくものばかりだったあぁ光のすぐそばに…

  • はなのたねまき – まきちゃんぐ

    愛してるなんて 簡単なコトバで守れるならどうしてアタシたちは 手を繋いだりするんだろう 貴方が歩んできた道に アタシはほんの少し貴方を愛した人も 貴方が愛した人も ひとりじゃ治せない傷跡 少しずつたまってゆくのあぁ どうしてアタシだけ なんであの子は笑っているのこんな日はそばにいて しあわせって何だろう 貴方が笑うこと?はなのたねをまきましょう あだ花でもいいふたりで笑うそれがきっと、たぶん、しあ…

  • 風が強い日の旗は美しい – まきちゃんぐ

    結果求めるこの世界で自分の足跡を信じてるそう 何度もイメージした未来あぁ もうすぐ長い夜が明ける 全然気にしてないフリで傷つかない道を選んでたもう流行りだけの服をぬいだら自分だけの色を探しにいこう lalala Uh でもやっぱり一人は寂しくて誰かの優しさに甘えたいほら こんなにアタシかわいそうと痛くもない傷をさらしてみる 本当は怖い とても怖い「責任」「お金」「約束」と「時間」でも誰のせいにもし…

  • 不器用 – まきちゃんぐ

    不器用が服を着ています人の気持ち上手くわかりません笑っているのは楽だからで決して面白くともなんともないです 不器用が恋に落ちました歩けど歩けど沈むばかりですうまく伝えられず自分を責めました責めました 好きというものはこんなにも人を弱くするものなんですね好きというものはこんなにも嬉しくて こわい 不器用でほんとごめんなさい貴方を困らせてばかりいます泣いても何も変わらないって知っています知っています …

  • 愛が消えないように – まきちゃんぐ

    畳むことが決まってから繁盛するなんて皮肉私が並ぶこの列をカメラが無言で撮る 行き交う人の感情が見えなくなってもうしばらく慣れて行く自分が嫌だと呟く場所も選ぶ なんでもない日が戻れない日だとわかっていても わかっていても明日の希望さえ危うい世界のアタシは真ん中に立ってる あぁ 鏡のよう 誰もかれも同じ目をしてるそれでもなぜ 信じている 信じているあぁ 燃やしていて 絶やさないで 胸に宿る火を誰かがま…

  • レイン – まきちゃんぐ

    視界をさえぎる雨音また今日が来てしまった重たい身体を起こしいつものアタシを身につける 満たされない思いを抱えてうずくまる雨宿りしようか少し疲れてしまったから やがて朽ちていくこの身を容赦なく叩くこの雨に許しを乞うとて何しても何も変わりやしないのに 灰皿から昇る煙の向こうで幼い子供がスタートを切るああ あんな子でさえアタシを追い越して行く 満たされない思いをどこへやろうか一人きりでは少し重たすぎるか…

  • ハニー – まきちゃんぐ

    不揃いの前髪アタシを見るその目タバコを持つ右手左肩のドラゴン 吐息混じりの鳴き声を聞かせてあげるそっと腕をまわして抱き寄せて髪をなでて好きって言ってよ好きって言ってよアタシを好きって言ってよ 耳に身体に心に突き刺してよアタシの体中全部貴方の全てが欲しいのだから抱いて抱いて抱いて抱いてギュッと 長く伸びた影が二つ重なるその時耳元で囁く深い愛の言葉 抱きしめた広い胸に温もり感じそっと身体をゆだね奥のほ…

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