雨降られ軒先の続き
脳から突き抜けるような動悸
おお、あつかはしや
髪から滴ってんのはまさに
象潟なにがしとばかり
ホーリシット!いつくし
気持ちは珊瑚色
からまったシナプスほどけ
月代にマントラ拡がって
湧き出しそうな秘めらぬ思い
そこな麗し君人よ
夜のように澄んだ毛先よ
その目その頬そのかたちに
溶けて変わる気持ちの色
やい!雨に美し君よ
焦がれあまりにも珊瑚色
急く恋の粒がひとしずく
水面に弾む絵空模様
揺れるつぼみのようにおぼろげ
ことばはちょっとボーイッシュな響き
おお、あさまし
賢(さか)しくあしらう様なほらに
じんわり滲むおぼこの上気
ほのかに乙女しい
少し菖蒲(あやめ)色
ちらばった欠片を集め
満ちて淀んで傷むのも
寄せて返す心模様
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