こだまさおり
眠りの森 – こだまさおり
雨を嫌うように 片隅で咲く
1輪の花になる 泣き顔を見せない
少女は いつだって1人ぼっちだよ
違う もうここには 居場所がない
テーブルを片付け 日記を捨てる
違う もう空気が 拒んでいる
裸足のままで 逃げ出したくなる
印されてく 胸に焼きついた
痛みは やがてどこへ?
昔の人 それだけになれる
私は来るの?
壊れた時計の中で 踊りつづけてる
小鳥のように 私の指が探すの
ぬくもり あなたの長い影を
違う もうここには 誰もいない
培った日々さえ 簡単に消える
時間が過ぎるのが ただ怖いの
決して戻らないと 証明するようで
眠りの森 2人の中にも訪れてくれるだろう
愛した人 それだけに変わる
知らないうちに もう2度と2人
姿を見せない それぞれが
風に、森に、雪に、還るの…
印されてく 胸に焼きついた
痛みは やがてどこへ?
昔の人 それだけになれる
私は来るの? 眠りの森
眠りの森