かしぶち哲郎

セパレート・テーブル – かしぶち哲郎

その瞳は 何も語らず
ただ時を 見据えてる
死ぬほど綺麗 さめた横顔
時に僕を 惑わせる

鳴り響く 鐘の音は
心の襞まで 届く
投げかけた 微笑みに
唇 素直に 合わせて

君のため 僕のため
瞳 閉じて 思う
天使こそ 悪魔なら
ふたりは愛の姿

その瞳は 何も語らず
ただ胸を 締めつけて
透き通った 細いつまさき
時に僕を 追いつめる

狂おしい 夜の帳り
心は殺られて 震える
眼をそらす その隙に
唇 そっと 奪う

その為に それ故に
肉体 寄せて 思う
天国に ある地獄
ふたりは愛の住処

兼葭蒼蒼 白露為霜 所謂伊人 在水一方
溯涸從之 道阻且長 溯游從之 宛在水中央

君のため 僕のため
瞳 閉じて 思う
天使こそ 悪魔なら
ふたりは愛の姿

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Milestone ~遥かなる旅~ – かしぶち哲郎

愛する人の 夢を叶えよう心のままに生きる それもいい迷える日々を 風に捧げよう過ぎ行く 時の流れ 今はどこ長い道は 蜘蛛の糸のようもがく程に 足をとられ 泥の河

ハバロフスクを訪ねて – かしぶち哲郎

金の麦を踏みながら見知らぬ国の夢を見る心決めてその日のうちに虹の河を渡る故郷 遠く離れ東の果てまで砂にまみれ凍てつく風疲れ果てて岩に縋り清い水を分けてくれた女に

林檎の木 – かしぶち哲郎

君は 実りを 迎えた林檎の木甘い 生活 読みかけのロマン今日も明日も ひとつ ふたつ みっつ泣かないでね 君の果実(からだ) ボロボロになっても恋は 花咲く 汚

ドレス一枚と愛ひとつ – かしぶち哲郎

まだ夜が明けきれぬ頃僕の腕をほどきベッドをすりぬけて窓辺に佇む 君冬の弱い光りの中で素肌にドレス纏い粗末な靴を胸にドアの鍵をはずす行かないで この愛僕は追うべき

いつも一緒 – かしぶち哲郎

夕暮れ空から零れた街の灯ポケットで手を繋ぎ歩こうよ 歩こうかはじめて逢った 道にはいまでも あの日の 花が咲いてる昨日をはぐれた時計を外して道しるべの風を探そう

たった、ふたりの物語 – かしぶち哲郎

たった ふたりの 物語は誰にも知られず 散り急ぐある晴れた日 船に揺られて君の眠る 砂の城まで胸たかく 心遥かに追憶の空 帰らぬ この旅僕は知る 愛という重さを

恋人たちのロンド – かしぶち哲郎

ここではないどこかに行きたかった静かでおだやかなところそう、どこかに行ってしまいたいふりかえらずに走っていきたい二人は出会った運命に導かれるようにおとぎ話の国に

Mr.& Ms.Christmas – かしぶち哲郎

もうすぐ 逢えるね あの日から二年もさまよい 振り返る旅路の果てには 君がいた今すぐ 帰るよ 許してくれるね揺れてる 心は 誰のもの何度も この髪 変えたのに貴

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