おチビさん

孤独の戦争 – おチビさん

誰にも理解されないんだ いっそ消えてしまいたいほどに
今日も世界の片隅で 小さな命が消えていた
生きてる意味ってなんですか 人はどうせ死ぬじゃないですか
それでも生きる価値を見出そうとする

「人を殺してはいけない 命を捨ててはいけない」
誰もが笑っていける そんな世界平和を 偽善者たちは嗤う

死にたくなんてないくせに 死にたいなんて嘘つくのは
悪いのはこの世界か それとも僕の自己嫌悪か
楽しくなんてないくせに 染み付いたその笑う癖は
死んだ魚の目で生きている
そんな孤独の戦争だ

言葉だって立派な凶器だ 命を奪えるほどに
目に見えない心の傷は 傷跡みたいに消えやしない
何故生きているのですか 何故死んだらいけないのですか
生まれた時も死ぬ時も独りなのに

「お前なんて消えてしまえ 世界なんて消えてしまえ」
もしも世界が終わるなら そんな嬉しいことはないよ
下らない日々に終戦を

「人を殺してはいけない 命を捨ててはいけない」
そんなことを言っていた 憧れたヒーローの言葉すら 綺麗事に聞こえて

死にたくなんてないんだけど 生きていたくもないんだよ
どっちにしても生きていく限りは 安息はないんだよ
楽しそうに笑ってる そんな奴らに吐き気がしたんだ
一体何と戦っているんだろうな なあ

死にたくなんてないくせに 死にたいなんて嘘つくのは
本当に死にたいなら こんな唄聴いていないだろう
変わりたいとそう思うのなら 声を上げて武器を手に持つんだ
下手くそな言葉だって構わない
そんな孤独の戦争だ

そんな僕らの戦争だ

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