頭脳警察

それでも私は – 頭脳警察

友達からは変りすぎたと言われ
教師からは許せない奴と言われ
意味のない妥協の日々を強いられる
恋人からも堕落しすぎたと言われ

俺にはわからねえ 生きるということが
自分の目だけに頼って
頭からきめつける奴等が
それでも俺は求めつづける
何かを……何かを

愛と平和を叫ぶのが人生か
真実を求めつづける事が人生か
暖かい加護に包まれた
幸わせな家庭が人生か
お金をたくさんもった
偉い奴になるのが人生か

俺にはわからねえ 生きるという事が
世間知らずと怒鳴りつけ
平気で嘘をつく奴等が
それでも俺は求めつづける
何かを……何かを

こんな俺をけなし続ける奴等を恨んでも
こんな俺をあやし続ける奴等を信じても
明日の事なんか誰にも分りゃしねぇ
こんな俺を愛してくれる奴を抱きしめても

俺にはわからねぇ
明日を決めてしまう事が
こんな俺を鉄ごうしの中へ
閉じ込めようとする奴等が
それでも俺は求め続ける
何かを……何かを

わきでる涙に自分の事を聞いてみたけれど
自由な空に憩いの場所を
聞いてみたけれど
涙も空も誰も何も教えてくれやしねえ
人は甘すぎるというだけさ

俺にはわからねえ 生きるという事が
何を悩む何が不満だとわめき続ける奴等が
それでも俺は求めつづける
何かを……何かを

その日その日が堅く結ばれていたならば
過去を失くして苦しみが消えるのならば
悩み苦しみ悲しむ貴方を
失なわずにすむものを
こんな俺の行く道を導いてくれる奴等がいたならば

こんな俺にはわからねえ 生きるということが
幸わせに生きる奴等と
俺との間にある壁が何か
それでも俺は求めつづける
何かを……何かを

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