雨宮天
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時の流れに身をまかせ – 雨宮天
もしも あなたと逢えずにいたらわたしは何を してたでしょうか平凡だけど 誰かを愛し普通の暮し してたでしょうか 時の流れに 身をまかせあなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわないだから お願い そばに置いてねいまは あなたしか 愛せない もしも あなたに嫌われたなら明日(あした)という日 失してしまうわ約束なんか いらないけれど想い出だけじゃ 生きてゆけない 時の流れに 身をま…
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シルエット・ロマンス – 雨宮天
恋する女は夢見たがりのいつもヒロイン つかの間の鏡に向かって アイペンシルの色を並べて迷うだけ窓辺の憂い顔は装う女心茜色のシルエット あぁ あなたに恋心ぬすまれてもっとロマンス 私に仕掛けてきてあぁ あなたに 恋模様染められてもっとロマンス ときめきを止めないで あなたのくちびる 首すじかすめ私の声もかすれてた無意識にイヤリング気づいたらはずしてた重なりあうシルエット あぁ抱きしめて 身動き出来な…
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初恋 – 雨宮天
五月雨は緑色悲しくさせたよ 一人の午後は恋をして さみしくて とどかぬ思いを暖めていた好きだよと 言えずに 初恋は振り子細工の心放課後の校庭を走る君がいた遠くで僕は いつでも 君をさがしてた浅い夢だから胸を離れない 夕ばえは あんず色帰り道 一人口笛吹いて名前さえ 呼べなくて とらわれた心見つめていたよ好きだよと 言えずに 初恋は振り子細工の心風に舞った花びらが 水面(みなも)を乱す様に愛とゆう字…
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最後の雨 – 雨宮天
さよなら呟く君が僕の傘 残して 駆けだしてゆく哀しみ降り出す街中が銀色に煙って君だけ 消せない最後の雨に 濡れないように追い掛けて ただ 抱き寄せ瞳 閉じた本気で忘れるくらいなら泣けるほど愛したりしない誰かに盗られるくらいなら強く抱いて 君を壊したい ほどいた髪を広げて僕の夜 包んだ優しい人さ…不安な波にさらわれる砂の城 怖くて誰かを求めたの?強がりだけを 覚えさせたね微笑みは もう 二人の夢を見…
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赤いスイートピー – 雨宮天
春色の汽車に乗って海に連れて行ってよ煙草の匂いのシャツにそっと寄りそうから 何故 知り合った日から半年過ぎてもあなたって手も握らない I will follow you あなたについてゆきたいI will follow you ちょっぴり気が弱いけど素敵な人だから 心の岸辺に咲いた 赤いスイートピー 四月の雨に降られて駅のベンチで二人他に人影もなくて不意に気まずくなる 何故 あなたが時計をチラッと…
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糸 – 雨宮天
なぜ めぐり逢うのかを私たちは なにも知らないいつ めぐり逢うのかを私たちは いつも知らない どこにいたの 生きてきたの遠い空の下 ふたつの物語 縦の糸はあなた 横の糸は私織りなす布は いつか誰かを暖めうるかもしれない なぜ 生きてゆくのかを迷った日の跡の ささくれ夢追いかけ走ってころんだ日の跡の ささくれ こんな糸が なんになるの心許なくて ふるえてた風の中 縦の糸はあなた 横の糸は私織りなす布…
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シャングリラ – 雨宮天
シャングリラ……ああ それはシャングリラ……どこに インダスの水に浮かぶ黄金の月を縫ってあの人に よく似た影を乗せた小舟が来るこの夜に出会うために私は生まれ さすらいいくつもの めぐり逢いと別れを越えて来た 運命(さだめ)の河…誰も一度は この岸に立つ夢の流れ…惑いという名のサリーを脱ぎ捨て シャングリラ この地上のさがしつづけた楽園シャングリラ それはきっとあなたの胸の中 ひんやりと 花のしとね…
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駅 – 雨宮天
見覚えのある レインコート黄昏の駅で 胸が震えたはやい足どり まぎれもなく昔愛してた あの人なのね懐かしさの一歩手前でこみあげる 苦い思い出に言葉がとても見つからないわあなたがいなくても こうして元気で暮らしていることをさり気なく 告げたかったのに…… 二年の時が 変えたものは彼のまなざしと 私のこの髪それぞれに待つ人のもとへ戻ってゆくのね 気づきもせずにひとつ隣の車両に乗りうつむく横顔 見ていた…
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雨の慕情 – 雨宮天
心が忘れたあのひとも膝が重さを覚えてる長い月日の膝まくら煙草プカリとふかしてた憎い 恋しい 憎い 恋しいめぐりめぐって 今は恋しい雨々ふれふれ もっとふれ私のいい人つれて来い雨々ふれふれ もっとふれ私のいい人つれて来い 一人で覚えた手料理をなぜか味見がさせたくてすきまだらけのテーブルを皿でうずめている私きらい 逢いたい きらい逢いたいくもり空なら いつも逢いたい雨々ふれふれ もっとふれ私のいい人つ…
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DESIRE-情熱- – 雨宮天
Get up, Get up, Get up, Get upBurning love やり切れない程退屈な時があるわあなたと居ても 喋るぐらいなら踊っていたいの 今は硝子のディスコティック そう みんな堕天使ね汗が羽のかわりに飛んでる 何にこだわればいいの愛の見えない時代の恋人達ね まっさかさまに堕ちて desire炎のように燃えて desire 恋も dance, dance, dance, d…