長尾景
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怪談 – 長尾景
人里離れた山奧に、いぢわるな鬼が棲んでをりました。この鬼、今しも恋に破れたばかり。たいへん苛々してをりまして。里に下りては人を騙して、その御魂を喰らふ。まあさういふ、惡鬼でございました。 ああ、ちくしやう。もつと人を騙せる術はあるめえか。もつと魂を喰らふ術はあるめえか。さうして鬼は、かう考へたのでございます。 「さうだ。人間の皮で、仮面を作らう」 人喰ふ鬼に、血を吸ふ鬼。渡る世間に鬼數あれど、此度…
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Universe – 長尾景
目の前に広がる世界の果てをいつか必ず見たくて今は どんな試練があったとしてもきっと乗り越えてゆくから 失くしたものの数だけ強くなれた気がする今は全て受け入れて進めばいい未来を変えられるのは自分自身だけ この世界の旅の途中で起こる全ての絶望、悲しみで倒れても立ち上がる強さを持っているからきっと そう何度でも 生まれた理由なんて分からないけどそれでも今を生きてる正しい答えは知らないけど無駄にしちゃいけ…
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クレマチスの祈り – 長尾景
砕け散った夢のカケラ 拾い集めふらつく身体 持て余した 愚か者 「一体何が悪いというの?」無限の迷宮 彷徨(さまよ)って苛立(いらだ)ちさえ隠せず縋(すが)る 哀れな夜 物語の行方を知りながら落ちてく 無様な心 掻きむしって叫んでも 叫んでも世界の果てに ひとりきり救われたい ぶっ壊して 逆転劇のフィナーレを掴み取るのは己だろう睨みつけた 鈍色(にびいろ)の空決別の時 純情ぶった愛情さえ疎ましくて…