―プロローグ―
夢というものは、とても不思議なものだ。
夢の中では、重力、時間など、
あらゆる物理法則さえ無視することができる。
夢の中では、なれなかったものにだってなることができる。
夢の中では、欲しかったものを手に入れることができる。
―第1章―
カーテンの隙間から入り込んでくる朝日が、まだ低かった。
きっと、まだ夜が明けたばかりの時間なのだろう。
妙な高揚感とともに目覚めた。
ほんのついさっきまで、夢を見ていた。
夢の内容は詳しくは覚えていない。
確か、たわいもない夢だったと思う。
レストランにご飯を食べに行くとか、そんな。
別段、珍しくもない、普段通りの夢のはずだったが、
一つだけ、普段とは違う、明らかな相違点があった。
ふと気づいたのだ。
「あれ?これ、夢だ」と。
明確に。
夢の中で、なぜ、どのタイミングで気付いたかは覚えていない。
ただ、気付いたのだ。「夢だ」と。
夢の中で。
―第2章―
「明晰夢」
という言葉にたどり着くまでに、さして時間も労力も必要としなかった。
朝食を食べる傍(かたわ)ら、
「夢の中」「気付く」と検索窓に打ち込むだけで済んだ。
「明晰夢」
「夢の中で夢の中だと気付くこと。」
そこからさらに続く言葉に、
みぞおちの辺りを、一瞬、
ギュっとつかまれたような感覚に陥(おちい)った。
「明晰夢は、
時によって夢の内容をコントロールすることが可能である。」
これまでの人生における『ターニングポイント』を
3つほど挙げろと言われたら、
絶対に、この瞬間のことを組み入れるだろう。
僕にとって「夢」が「夢」になった、この瞬間のことを。
―エピローグ―
夢というものは、とても不思議なものだ。
夢の中では、重力、時間など、
あらゆる物理法則さえ無視することができる。
夢の中では、なれなかったものにだってなることができる。
夢の中では、欲しかったものを手に入れることができる。
夢の中では…
夢の中だけでは…
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