伝えたかったのは、ただ
話した通りだけれど
私たちは思うより
たくさん傷ついてきたよね
それを慰めてほしいとか
わかってほしいとかではないんだけど
なぜだろう、あなたと話したかったの
単純な塗り絵みたいに日々は
上手くいかないもんだろうか
どうして、どうしてと世界が私に問いかける
いい子になれない私のことを
彼らはなんて言うだろうか
どうして、どうしてと私も私に問いかけている
止まない雨も、
雲に覗く眩しさも知っている私たちは
不確かに揺らぐ日々が隠した
優しさに気づけるはず
いい子になれない私のままじゃ
何にも愛せないんだろうか
どうして、どうしてとあなたは
私に問いかけている
涙の跡を指でなぞり
悲しみに、もう一度ゆけと言う
声にならない思いを、今
抱きしめて歩き出す私たちは
不確かに見える日々の隙間で
いつだって笑いあえる
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