絶望少女達(常月まとい・小森霧)
-
金魚の接吻 – 絶望少女達(常月まとい・小森霧)
「ね、おしえて あのひと どれくらい好きなの」 「ええ それはもう 誰にもまけないくらい」 「わたしもおなじよ」って 視線を泳がせたその先、あのひと 今日も窓の外の かわいい人を 見つめて ためいきついた はらはら舞い散る 花びらが肩にそっと とまっている近くにいきたいうらやましくて もっと 噂する 図書室の 机の上に置かれている水槽をでれない 金魚がふたり 綺麗な装いで 楽しませていたい憂いをふ…
「ね、おしえて あのひと どれくらい好きなの」 「ええ それはもう 誰にもまけないくらい」 「わたしもおなじよ」って 視線を泳がせたその先、あのひと 今日も窓の外の かわいい人を 見つめて ためいきついた はらはら舞い散る 花びらが肩にそっと とまっている近くにいきたいうらやましくて もっと 噂する 図書室の 机の上に置かれている水槽をでれない 金魚がふたり 綺麗な装いで 楽しませていたい憂いをふ…