相曽晴日

  • 星屑のジ・エンド – 相曽晴日

    静かに回り続ける ホテルの18階待つのは慣れてしまったわ 去年のあの日以来 一年だけのサヨナラ あなたから切り出した時と心は急ぎ足 都合のいい女だけ置き去りね 口びるに冷たくて 胸に熱いカクテル濡れるのはまつげより まぶしすぎる街灯りなのね あの日の同じカクテル 今夜も星を映して流れた星の数だけ 願いがかなうと言う 一年過ぎて女は あきらめと差し向かいあなたの愛の計算は ものの見事に当たったみたい…

  • 水彩画~レイク・キャビンのほとりにて~ – 相曽晴日

    夜明けに 泳ぐあなたがいい輝く砂に頬づえしてた頃美しさ達 旅立ちそうよときめき もう一度届けるわ 霧晴れた風木立ち くぐり抜け少し寒いテーブルから湖を描(か)きとめた水彩画揺れてる私を感じてね ちょっと冷たいあなたでいい私をしかる 横顔に秘めた飾ることない 優しさ安らぎ今でも胸を締めつける 薄紅の花木立 くぐり抜けあの日揺れた 白いボートにSAYONARA と添えてみた水彩画瞳の寂しさ 感じてね …

  • 哀しみのトワイライトゾーン – 相曽晴日

    哀しみのトワイライトゾーン都会の横顔すみれ色の朝もやがたちこめてる寒い朝 雨が降っているのにまぶしくて あなたがよく見えない昨日までの想いはタベのどしゃぶりに流されて遠い過去へと走り続ける 見知らぬ場所へ 哀しみのトワイライトゾーン都会の横顔すみれ色の朝もやがたちこめてる寒い朝 わかりあえたと信じてたのは 私ひとりの思い違いね自惚れていたわ 私だけはと 軽いジョークにとばされてせめて一言「本気だっ…

  • 男と女で – 相曽晴日

    男と女なのね沈黙を守れば遠くに聞こえる ざわめきけだるく薄れて…… Je taime 雨上がりのJe taime 海岸線今になってきいてくるの注ぎすぎたワイン…… Je taime 愛してるとJe taime 口にすればむしろ二人距離ができるそれは恋の不思議 男と女なのね離れているほど遠く聞こえる潮騒けだるく薄れて…… Je taime 恋はいつもJe taime とらわれ人もっと強く もっと甘く…

  • 遠景 – 相曽晴日

    寂れた灯台 小舟の影は眠る岩影にさえ身を寄せ合う 置き去られた静けさが 夢の後うつろう季節 ふいの風は気まぐれ私の髪があなたの肩先にふれるの 気がつけば深く確かに愛している今更にしてもそんな風に頬を包む仕草もあの日のままなのに今は優しい想い出にまばたきすればこぼれてあなた傷つけるばかり私だけの為 時おりくれたまなざしに熱い心を返せてたら 誰にも知られぬ入江に寄せる波を2人見たいねと静かな声できりだ…

  • 窓辺のプリズム – 相曽晴日

    いつもの Cafe(ばしょ)で待つ 窓の向こうはSUNSETプリズムを手にかざして見ていた 彼女も連れて来たと 少し照れてるあなた私は笑うしかない だって 好きなの私も…なんて言い出せば 何もかもおしまいでしょそっと 窓辺のプリズムため息ついたわ ホントの事は見えにくいもの 軽いジョーク言って 笑わせてる自分の声が哀しいの気を効かせて退散するわ心はガラスの破片(かけら) さめた紅茶に映る 泣き出し…

  • 舞 – 相曽晴日

    許されぬ愛だから魅かれてゆくのだと言ったあなたの声が今も胸に 逃げ出すことばかり考えていたわ忘れてほしいとさえ言えないまま 優しさがどれ程頼りないものなのか今になって初めて気付くなんて もう忘れていいですか?粉雪が舞い踊る もう忘れていいですか?空はすみれ色に さよなら切り出すあのけだるさの中にやはり弱い自分を見たようで 燃やせない手紙束ねてしまいますいつか笑って話せる日まで もう忘れていいですか…

  • 苺のかぜ – 相曽晴日

    苺のかぜが吹く頃に お花畑のすぐそばで女同士で話したね 夢の破片(かけら)をぶつけ合い一番最初の恋には 軽くさよならしたくせに夜を明かして泣いたでしょ あなたのまぶたでわかったわ夢見て夢見た春の日々今度は平気と胸を張るけれど三日後は二人してやけ酒したっけね うららかな春に届いた 倖せ色の招待状仲良く並んだ名前に ため息ひとつなんとなく夢見て夢見た春の日々私の左の薬指何も変わってはいないけどしばらく…

  • 時の彼方 – 相曽晴日

    どんな言葉に綴ってみても1つ足りないパズル秋は感じやすく 信じ合えても 翳り感じてどんな瞳で語ってみても伝えきれない 切なさつくり笑いみせて 鏡離れるほんのとまどい ほら1人の夜におやすみを言って耳を澄ませば潮騒さやぐ中にあなたの声が聞こえてくるのもう少し眠らずにいようかな見上げれば星座のきらめき 今 時の彼方 夢はいつでもはかないけれどあなたにスリル探すそんな想いさえも 私1人のほんのとまどい …

  • コーヒーハウスにて – 相曽晴日

    風に色があるとかないとかとなりでは文学少女たちがパイをつつきながらの大論争僕はと言えば彼女に別れを告げられた理由(わけ)を探りながら心も重く窓際のボックスでいつものようにぼんやり外を眺めています 「あなたの好きな優しさなんか私はなくした女です」そんなあの娘の言い訳をだまって許した優しさが重荷になったのだろう 生きることに疲れたなんておもむろに一席ぶった奴がママにからかわれてるカウンター僕はと言えば…

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