白川ゆう子
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ホテル上海 – 白川ゆう子
窓を横切る 貨物船海がキラキラ光るから甘い古傷愛しくなってチャイナドレスが着たくなるAh~あの店でラストダンス踊ったね小指つねるとあなたに会えるそんな気がして…異国で過去のしあわせ捜すのホテル上海 赤い扉に誘われて酔えば淋しくなるけれど忘れられない人がいるからひとり旅でも楽しいのAh~もういちどラストダンス踊らせて抱きしめあうと若さが戻るそんな気がして…異国の星を見ながら眠るのホテル上海 Ah~あ…
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ふられ女のひとり言 – 白川ゆう子
あなたは あなたは 最高でした ふられ女のひとり言 聞かせてあげましょか誰にも言えないお話を 今夜はしゃべらせて尽くしすぎると男って 浮気に走るのねすべてが欲しいとささやくと 愛が冷めるみたい…もしも私がかけひき上手なら心をつかんでころがせたのに未練かくして涙をこらえてる 私ともだち多いのに 毎日孤独なの淋しいどうしが抱きあうと 疲れちゃうのかしら別れてすぐにトランプで 占ってもらった相性抜群この…
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置き手紙 – 白川ゆう子
バス停へ急ぎながら何度もふり返る坂の上 白い窓 輝く朝日あの部屋であなたはまだ静かに眠ってる目覚めたらベッドから私を呼ぶわ置き手紙にはさよなら一言だけまたねと書きかけたけどそれは未練ですね言葉にはできないわ別れの理由 朝食はいつも通り作っておいたから熱々の紅茶だけ自分で入れて芝居だと思うでしょう私を捜すでしょう痛いほど合鍵を握りしめてる置き手紙にはさよなら一言だけ遠い町へ行きたいの光る海が見たい言…
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砂浜にて… – 白川ゆう子
ひき潮の砂浜にたたずむとこの胸が夕焼けに染まっていくから…あなたとの青春がこみあげる若さだけ信じてた 傷つきながらもあの日から長い道 歩いて来たころんではまたほほえんでここまで来たのひき潮の砂浜でふり向くとあなたとのデュエットが遠くに聞こえる 思い出の砂山に寄せる波こわれても あの恋は 続いているのよ…あなたとの青春がいとおしい今もまだ光ってる 最後の横顔あの日から迷い道 歩いて来たふしあわせにも…