そばにいる毎日を
いつしか当たり前に
感じてしまったかな 僕は
色褪せた思い出を
ぼんやりと眺めては
静かにカギをかけた
行き交う人波の向こうに
まだ残る面影が
遠く浮かんで 消えていく
少しずつ こぼれてく愛に
気づかないフリして
追いかけ続けた
せつなさを振り切るように
「立ち止まる強さがあったら」
そんな幻想(ゆめ)の中で 色づく夕日を
見上げ 僕は立ち尽くす
幾つもの背景を
塗り替えるようにして
人は季節を巡る
移りゆく その繰り返しに
いつか慣れてしまうだろう
あなたを忘れるかもしれない
優しさを切り抜いたように
求め合った二人
そんな悲しみを 繰り返しては傷つき
「自分よりあなたを願おう」
遥か 甘い頃に
置き忘れてた
約束が今 蘇る
少しずつ こぼれてく愛に
気づかないフリして
追いかけるほどに
せつなくて見えなくなって
「立ち止まる強さがあったら」
そんな幻想(ゆめ)を胸に
色づく明日へ また一歩
僕は歩き出す
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